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ミリしか知らない男のキーボード探し その3

前回のあらすじ

・無線は諦めた
・キーボード1つ(+1)/キャップ2セット/スイッチ1種を買った
・気付いたら予算オーバーしてた

前回のあらすじ

前回の記事見ろ。


振り返り

さて、キーボード探しも購入を終え終盤。
注文からおよそ一週間、全ての購入物が揃ったので記事を書いていこうと思う。

まず軽い振り返りを。

こだわりの1つだった無線機能は諦めることにしたのでキーボード選びの幅が広がった。
なので、最初に目をつけていたakkoのキーボードを買うことに決めた。

ホットスワップ対応なので、せっかくだったら入れ替え候補のスイッチが欲しいと思いつつも、調べるのが面倒だったので同じくakkoで適当に色だけで決めた緑色のリニアスイッチを購入。

ついでにカスタムしたい気持ちもあったのでこれまたakkoで適当な緑色のキャップを購入。

以上でakkoでの買い物は終了。

これで着弾を待つだけだったのだが、AliExpressでちょっと安いベアボーンを発見。
少し悩んだ末に購入した。
ついでにキーキャップも買った。

お買い上げ

まとめてだいたい¥30,000、これでお買い物は終了。
予算を1万近くオーバーしたが……まぁ誤差だ。
必要な不要経費である。


着弾

※この先、物の写真をたくさん載せていこうと思っているが、物撮り環境は無いのであくまで雰囲気を伝えるための写真と思って欲しい。
レビューなどもしたことが無いので、その辺も「素人の素直な感想」として聞いてくれれば幸いだ。

iPhone13で撮影

まず最初に届いたのがGMK67というアリエクで買ったベアボーン。
7日以内のお届け保証みたいなのが付いていて、実際到着まで3日しかかからなかった、早い。

外箱 多少の凹みはあるが海外発送なので誤差
本体 こういうものは初めて触るが悪くない

フレームはプラスチック感の強いつや消しブラック。
スタビライザーなどの善し悪しは分からないので割愛。
つまみの感触も悪くなく、何も悪い印象はない。

強いて言うなら背面のシールが若干ズレていることくらいか。
だが背面でそこまで見る部分じゃないので気にならない。

同梱物一覧

・type-cケーブル
・キャップとスイッチが引っこ抜けるやつ
・説明書(2枚)

同梱物

説明書が2枚?
これも海外クオリティと言うやつなのだろうか。
少ないよりはマシなので気にしない。

GMK67はスイッチたちが届いてからが本番なので一旦部屋の隅っこにしまう。



数日後

残りのものが一気に届いた。
水曜日なので、購入からちょうど1週間で届いたことになる。

着弾物

akkoの箱がめっちゃボコボコなので少し気になるが……
まぁそれも後で分かるだろう。
上に乗っているプチプチ梱包はアリエクのキーキャップらしい。

それと関係ないが、この日は初音ミク マジカルミライ2023 Blu-Rayの発売日でもあった。
ということでこちらも届いていた。
これは後で開ける、ので部屋の隅っこに置いた。

特別パッケージ かわいい

気を取り直して色々開封していこう。
まずはアリエクで買った方のキーキャップ

普通にダンボール箱に入ってた。丁寧。
なんかキャップが裏返ってる

キーキャップを買うのも初めてなので、どこをどう確認したらいいかは分からないが一通り揃っているように見える。
まぁ……大丈夫だろう。

見た目は全然悪くなく、寧ろイメージ通りの製品でいい意味でびっくりした。
装着するのが楽しみだ。

続いてakkoから届いた箱を開けていく。

色々写り込んでしまうが許して欲しい

とりあえず不足は無さそうだ。
多少の傷やスレは誤差だ、性格的に気にならないことは無いが海外ということで許容している。

筆者はパッケージを捨てられない人間なので、箱が綺麗であればあるほどいいとされている。
が、最近は増えてくる箱を片すスペースが無いので出来る限り捨てるようにしている。
中古として売るようなことはしないので、箱は無くてもそこまで困らない。

まずはakkoで買ったキーキャップを開けていく。

パッケージ かっこいい
箱を開けると箱が
その箱からさらに箱が……

「マトリョーシカ?」と思わないこともなかった。
だがこの緑の箱はキーキャップケースのような構造になっていた。
表にはしっかりakkoのロゴも印字されていた、どうやら最初に見た面は裏だったらしい。

ケース プラスチック製でかっこいい
ケース中身 製品ページでみた通りのものだ

質感も色もイメージ通り、やはり落ち着いた色は良い。

ちなみに本体箱の上に入っていた細長い箱にはアクセントカラーのキーキャップが入っていた。
なるほど、そうやって一緒に箱に入るのか。

くるくる丸められて入っていた


開封中、何故いきなりキーキャップを二つも購入したのか分からなくなってきていた。
見た目がいいのでなんでもいいか、選択肢があるのはいいことだ。

キーキャップの開封は終わり、続いて本命のキーボード「5075B Plus」を開けていく。

パッケージ 箱がちょっとボコっとなっちゃってる
わくわく
本体と同梱物一覧

中にはカバーが被せられたキーボード本体。
そして上のスペースには先程見たような細長い箱が。
中には色々入ってた。

・type-cケーブル
・スイッチ抜くやつ&キャップ抜くやつ
・謎のパーツ(有識者に聞いたらプレートとケースの間に入れるパーツらしい)
・スイッチの予備
・アクセントキーキャップ

同梱物

アクセントキーキャップは購入当時はよく見てなかったが、実物を見ると思ったより絵が可愛くて良い。

とりあえず物は開けたので早速キーを押してみる。

カタッ
「おぉ……」

思わず声が出てしまった。

今まで使っていたキーボードはVarmilo 静電容量式の桜軸、リニアタイプだった。
そして今回はタクタイルタイプのスイッチ。

「こうも打鍵感が違うのか……」と感動した。

押した時に確かに感じるカタッという押下感、そして空洞から鳴るようなコトッという籠った心地良い音。

とても好みだ、キーボードを叩く手が止められない。
無駄にあちこち押してしまう。

まだpcに繋げてすらいないのに。

何が効いてこんなに好みな打鍵感になっているのだろうか?
ファクトリールブされたスイッチ?そもそもスイッチの好み感?ガスケットマウントとかいうやつ?
これに自分でルブを行ったらもっと良くなるんだろうな……
沼の住人が自らルブするのも納得だ。

ルブとは:
キースイッチ部分に潤滑剤を塗るという意味。ルブをすることでキースイッチが押し込まれた際の摩擦を抑え、なめらかな打鍵感を得ることができる。

RealSound:キーボード沼”という深い世界(第四回)

ふと我に返る。
せっかくなので、同梱されていたキーキャップをいくつか付け替えてみる。

✝︎‪ 赤いスペースキーがあれば付けたかった ✝︎

ネコやコウモリがとても可愛い。
他にもクモやカボチャなども入っていた。

本来の目的である、膝の上に置いて少しタイピングしてみる。
ケーブルを挿すとこいつも例に漏れず光った。

まぶしい

打鍵感と打鍵音がとても気持ちよく、とりあえず良く満たすために寿司打(タイピングゲーム)をして遊んでいた。
たのしい。

さて、残るはスイッチの箱なのだが、キーボードを触る手が止まらなくて夜遅くまで触ってしまった。

次の日も仕事があるのでさすがに1度切り上げ、続きは後日にすることにしてこの日は寝た(AM2:00)


次の日

この日は5分だけ寝坊した。

仕事が終わり帰宅、昨日の続きだ。

スイッチを開封していく。

中の箱 akkoはどれもしっかり梱包されている
筆者「スイッチの宝石箱やぁ〜!」

その中身はとても綺麗に並んでおり、開けた瞬間の満足度もとても高かった。
開封だけでとても楽しい、スイッチ……沼だ……

軽くスイッチ単体で押してみる。
スコッとしたような感触だ、リニアって感じ。

さて、スイッチ本体だけではさすがに遊びが足りないので早速キーボードに取り付けていく。
取り付るキーボードはアリエクで購入した、予定では発生しなかったキーボード「GMK67」。

最初はスイッチの向きや、力加減が分からずピン折れに怯えながら取り付けていたが、次第に慣れてきてサクッと取り付けを終えた。

スイッチのツメがなかなか入り切らない
完成。だいたい1.5箱くらい使った
緑がいっぱいで満足

やはり緑ケースのキーボードが欲しい。
スイッチの取り付けが一通り終わったので一度ちゃんと反応するかのチェックを行う。
ケーブルを挿す。

まぶしい

キーキャップが無いと一段と眩しい。

キーボードの入力が視認できるサイトで確認したが、問題なく全てのキーが反応した。

続いてキーキャップを取り付ける。
こっちもアリエクで購入したキーキャップを取り付けていく。

緑 on the 緑

順調に取り付けていく。
キーキャップは何度か手持ちのキーボードで脱着して遊んでいたことがあったので特に問題はなかった。
強いて言うなら嵌め込みが少し固く感じたことくらいだろうか。

このあと配置が間違えていることに気付く
流れ作業でやっているからこうなる
なんだかんだで完成

ということでキーキャップも取り付け終わったので、膝に置いて通電させてみる。

まぶしい

問題なさそうだ、普通に使える。

適当にキーを押してみる。

スコスコとした感触と音。
スイッチ単体で押した時とは当然違い、こちらも奥で鳴るような感じがしてとても気持ち良い。

何故かバックスペースキーだけ底打ち音がやたらと軽減されているような感覚があるが……
個体差だろうか、詳しいことは分からない。

普段使用している静電容量式 桜軸とはまた違う感じだ。
二つを押し比べて比較のようなことをしてみる。
以下、Varmiloの静電容量式桜軸は桜軸、V3 Matcha Green Proスイッチを抹茶軸と呼ぶことにする。

桜軸はとても軽い押下感、スッと押せるような感覚だ。
比べて抹茶軸は若干重い押下感、スコッとしているような感覚がある。

知識が無いなりにこの感覚を言語化するのは案外難しい。
私はどちらも好きだ。

念の為スペック表を見てここに書き写しておく。
単位に関してはいまいち分からないので参考サイト通りの表記をさせてもらう。

押下圧  :約45g
作動点  :2.0mm
ストローク:4.0mm

Varmilo 静電容量 桜軸

押下圧  :50 ± 5gf
作動点  :2.0 ± 0.5mm
ストローク:3.8mm

Akko V3 Matcha Green Pro Switch

こうなると他のスイッチも試してみたくなる……
少し沼にハマってしまいそうな危機感を覚えている。
だが私は決して、キーボード沼には屈しない。

その後、ソフトでキーマッピングを弄って対応するキーキャップに付け替えるなどして設定は終えた。
初めてキーマップを弄ったが、自分の思う通りに設定できるのはかなり便利だ。
VIA対応では無いので最高に自由という訳では無いが、それでも設定出来るというのは良い。

右端 PgUp/PgDnを変えた
設定は他にも変えてる

「VIAとはなんぞや」という説明はこちらの記事を参照してください。


GMK67の弄るのは一度終え、続いて5075Bを弄っていく。
といっても、付け替えるスイッチは無いのでキーキャップを変更していく

akkoで買ったキーキャップに変更していく

キーキャップを一度外す。
しっかりハマっているのか力の入れ方が悪いのか、結構固く、スイッチごと外れることも何度かあった。
その度スイッチを壊していないかとてもヒヤヒヤした。

スイッチごと取れないで。こわい

スイッチごと外れたり、外したキーキャップがどこかにぶっ飛んで行って探し回ったりしたが、なんとか全てのキーキャップを外せた。

30分くらいかかった

外しさえしてしまえば、嵌めるのは簡単だ。
一度色の組み合わせは気にせずにそのままキャップを付けていく。

30分くらいかかった

いい緑です、好みです。
ただ、せっかくアクセントカラーがあるのに使わないのは寂しい気もするので適当に使ってみる。

なんかちがう

ちょっとうるさい気もするので調整。

ちょっと落ち着いたかな

色々悩んだ結果、この配置でしばらく使ってみることにした。

キーキャップを元々のものから買ったものに変えたが、同じ素材/同じ厚さみたいで打鍵感に特に違いは感じられなかった。

ちなみにGMK67に付けたキーキャップを5075Bに付けてみると、同じスイッチなのにキーキャップの素材や厚みが違うからか、打鍵感/打鍵音が変わっていた。

ついでに気になったのでGMK67と5075B、それぞれのスイッチを入れ替えて叩いたりしてみた。
同じスイッチでもキーボードによって打鍵感が変わっていることを感じた。
何度でも言うがやはり恐ろしい世界だ。

スイッチだけでなく、どのキーキャップ/どの素材のキーボードを使うかでも変わってくる打鍵感……
底が見えない世界である。



できた

そんなこんなでキーボード2つが完成した。

緑色のケースのキーボードが手に入らなかったことだけが悔しいが、初めての取り組みだったし予算も限られていたのでそこまで高望みは言わないでおく。
まぁ、予算はオーバーしたが……

とはいえ、見た目はとても好みの色に仕上がったうえ、初めて触るスイッチ2種のどちらも押下感がとても好みだったので大満足だ。

今使ってるパンダキーボードと勢揃いで

キーボードの機構の違いやスイッチ/キャップによる打鍵感/打鍵音の差というものを知れたし、色々調べていくうちにキーボードに対して少しは詳しくなれたと思う。
何もわからないまま理想を追い求めているうちに色々な知識を得、次に活かせるくらいにはつよくなれた。

キーマップをいじっているときにVIAに対応していないのが何気に悔やんだ(一部設定不可のキーがあった)ので、次にキーボードを買う機会ができたときはVIA対応のキーボードを探そうと思った。
思う通りの自由なマッピングができるのはとても強い。

この後、百均で適当な入れ物を買ってきて5075Bに付いてたアクセントカラーのキャップをぶち込んでみた。
いい感じにおしゃれ見えて良いと思う。
試しに買っただけなので、また後日追加で買ってこようと思う。

そのうちスイッチも入れたいね

おわり

ここまで読んでくださりありがとうございます。
筆者は初心者なのでおかしな点もあるかとは思いますが、見逃してください。

知識ミリしかなかった男が色々教えてもらったり調べたりして辿り着いた結果。
パーツ選びから着弾、組み換えまで楽しくとても満足の行く仕上がりだった。

もっと他のキーボードに手を出したいと思えたし、改めてキーボード沼の底知れなさに驚いた。

「次はどんなキーボードに手を出そう」などと考えながら、この記事を書いている。
沼に片足を突っ込み、ズブズブと沈まぬようもがきながら……

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