雨と私の唄
昨晩から激しく降り続いていた雨は、
朝起きてもずっと降り続いていて、
心もぷっかりと浮かんだようだった。
カーテンを開けて外を見ると、
まばらに黒や紺の傘が足早にどこかへ向かっていて
きっと、今この中の誰も、
雨に思いを馳せるなんて
ないのだろうなと寂しくなった。
雨の一粒一粒にも、実は命の一部が構成されているのだと思う。
巡り巡りゆく旅の中で、混ざり合ってまた離れて、
そうして「大きな」生命を作り上げる途中じゃないのかな。
そうだ、私たちも、その雨の一部だったのだ。
雨を眺める朝に、私は雨へ思いを馳せているよ。
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