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就職のための就活のための準備

 長期インターン、1day仕事体験、早期選考、自己分析、ES、筆記試験、面接、論文。大学生にとって天敵とも言えるこの言葉は、授業とサークル、バイトに追われる私の頭を抱えさせる。3年生から考えればいいことを最近は早期化早期化と騒ぎ1、2年生からインターンだのガクチカ(学生時代に力を入れたこと)だのと言って、未来の不安を煽る。
 私は企業研究だとかそういうのを調べるのが好きだから、別に苦ではないがそれはまだ現実味がないからだと思った。
 現に今、現実味を帯び出した就職活動を意識して、私は絶望している。
 夢はある。やりたい仕事もある。
 でも大人になるにつれて実感する現実にどうしても夢だけでは追いきれないことがあると知った。
 背負っているものが少ない今だから、自由にできることもあった。
 志望する就職先は狭き門。もしものために別の業界も見ておかないといけない。
 志望業界に就職先が決まった先輩たちが体験談を話してくれる。自分が彼らのようになれる自信はない。
 勉強は苦手ではない。頭を使うのだって好きだ。でもそれは、知識があることにはつながらない。
 だから、少しでも安心するために私は就活について考える。参考書なんて買ってみたりして、最低限の知識を補うために、暇さえあれば、ネットでインターンや企業について調べる。
 大学生活、勉強してサークルで好きなことして、バイトして、忙しい毎日を送って私は無駄な時間を過ごしてないって安心したい。スケジュール帳に1日1個予定を入れて、充実した毎日を送ってるふり。知ってる。1日一個の予定はほとんどが丸一日使うわけじゃない。予定のない時間を無駄に過ごす。無駄の基準って何かわかんないけど、スマホを触っている自分は昔から嫌いだ。でもそれが楽で楽しいってことも知っている。
 アニメや映画、漫画を読むことは無駄か。
 無駄じゃない。
 でもその時間に英単語10個覚えた方がいいんじゃないのって言われても何も言い返せない。そうかもとも思う。
 何か1つのことに熱中するだけじゃ生きていけない社会で、どう生きていくのが正しいのか。正しい生き方なんてないのかもしれない。失敗を恐れて全部やろうとするなんて無理なのかもしれない。
 でも、私はやっていないことが不安だから、本当に来る未来を考えると何も見えなくなるから。
 だから私は、今やりたいことを全部やって今を後悔ないように生きる。この先の未来を作るのに大きなきっかけになるかもしれないと信じて、私は挑戦していきたい。
 今を生きることがこれから来るであろう就職するための就活するための準備。

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