結局は、自分の思い通りに動いてほしいんだな。

私の教室に「入室したいです」と言って来られるお母さんたちは、「わたしはしつけをきちんとする母親です」ということをアピールされることが多い。

「こんにちは、って言いなさい」

「ありがとうって言いなさい」

「椅子に座りなさい」

「本を返してきなさい」

「ちゃんとしなさい」

「ごめんなさい、って言いなさい」

「トイレに行きなさい」

「手を洗いなさい」

「靴をそろえなさい」

「さっさと鞄に片付けなさい」

「マスクしなさい」

・・・・・・

そんな表面的な「しつけしてますアピール」要らんし。

子どもは操り人形じゃない!


それに、

「私は子育てをするにあたって、自主性や、自分で考える力をつけてあげたいんです。」

「我が家の育児方針は、自主性を尊重しています。子どもは将来のことを自分で考えて自分で決めて進んでほしいんです。」

と言いながらまったく逆のことをしていることに気づいていない。


結局はね、親の願い通りに「動いて」欲しいのですよ。

これでは自主性を育てるどころか、指示がないと動かないという訓練をしているようなものです。

そんなことを考えながら、私はお母さんたちと面談をしています。私の指摘に「ハッとしました」とおっしゃる方もいるし、いつまでたってもなかなか習慣が変わらない方も、案外多いです。変わらない方の方が多いな。


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