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落とし物は拾ってあげるといいよ

先週の小学1年生クラスのエピソードをお話します。

先々週のレッスンでこんなことがありました。

T君の隣の席に座っているK君が

K 「あれ?? ぼくの消しゴムがない。あれ?あれ?」 

とあたりをきょろきょろ見回して探していました。消しゴムは、お隣のT君の足元に落ちていました。私は、T君にこう言いました。

私「Tくん、悪いんだけどK君の消しゴムがあなたの足元に落ちてしまったの。拾ってあげてくれる?」

 T 「自分が落としたものは自分で拾わないといけないんだよ」

私「・・・・。」(←なんと!昨今の小学校ではこういう指導なのか?)

T君の性格を知っている私は、T君は意地悪を言っているのではなく、おそらく、「自分のことは自分でしなさい」という環境にいるから こんな言葉になったんだな、と考えました。

私「あのね、T君、自分のものでなくても人の落とし物は拾ってあげると良いんだよ。これを『親切』って言うんだ」

T「へ~そうなの? 知らんかった。分かった(^^♪」

ということがありました。


それで、次のレッスン時のことです。

Tくんがお隣の席に座ったMくんの落とし物をさりげなく拾って机の上に置いてあげている姿を発見!! 私がTくんに、無言でお礼の合図をすると笑顔の無言合図が返ってきました。 ほんの一瞬のことでしたので危うく見逃して、ほめるタイミングを逸してしまうところでした。見逃さなくて良かったです。

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