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しつけとは「しつづける」こと

七田眞氏は、1歳7カ月ごろから本格的な「しつけ」の時期に入る、とおっしゃっていました。1歳7か月になるまでは、子どもは好奇心のままに触ったり動いたりして学んでいる(わらべわざ、と呼んでいます)が、その後は、「これはしてもよいこと」「これはしてはいけないこと」を明確に伝えましょう、ということでした。

「しつけ」はその後の子どもの性格や人間性までを決めてしまう、とても大事なことです。この時期にしつけられたことは「三つ子の魂」として身についていきます。

ただ、

しつけ、というと、「叱る」とか「小言」とか、そういう印象があるのではないでしょうか? 「しつけ」という言葉のニュアンスには「厳しく」「きちんと」「いい子」「お行儀がよい」というイメージがくっついていますからね。

でも、七田眞氏の子育てには、「しつけは厳しく」とは一言もありません。まず、しつけは母子の信頼関係があることが大前提です、と書いてあります。

「大好きなお母さんを困らせたくない」

「大好きなお母さんの喜ぶ顔が見たい」

「大好きなお母さんにほめられたい」

「大好きなお母さんに認められたい」

どの子も、普段はこの思いでいっぱいです。大好きなお母さんが言うからこそ「しつけ」=「善悪判断」ができるのです。

一方、母子の信頼関係ができていないと、子どもは、はなから「お母さんのいうこと」に耳を貸しません。そんな場合は、しつけよりも先に「母子の信頼関係を回復させる。母の愛を伝えること」が優先です。

しつけとは「しつづけること」

一貫性をもって、やってもいいこと、やってはいけないことを、根気よく静かに諭し導くようにしたいものです。決して、子どもを大声で威嚇して怒鳴って叱って泣かせて委縮させてビビらせて困らせて恐怖を与える必要はないのです。




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