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真ん中と端っこ。表と裏。ちょっとした違和感を見過ごさない。些細なほころびが差別につながっていくと思うから。

先日の教室のレッスンでの出来事です。

3歳児のクラスに、生徒さんとお母さまが次々とやってきました。私は子どもたちとお母さまのお出迎えをしていました。

子どもたちは、ネームプレートが置かれた自分のお席を見つけて座るのですが、お席は毎週順番に動いていきますので固定席ではありません。

そんな中、A君が自分のお席を見つけて座り、後ろにいるお母さまに、こう言いました。

「僕、真ん中の席やで」

と、なぜか自慢げに。

お母さまは何て返答されるのかな?と思って見ていました。

すると、

ニコニコと

「今日は真ん中でよかったね」

とおっしゃいました。


「ん?」(←違和感)

そこは、

「真ん中でも、真ん中でなくても、そんなことはどっちでもいいんだよ。」

と言ってほしかったと思うのです。


A君の価値観の中に「真ん中は偉くて、端っこ隅っこは劣る」という概念があるのだ、と思いました。

そして、それは、もともとは親の感性だと思うのですよ。

差別、って本当にちょっとした感性のずれから始まると思うのです。




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