観戦楽しめて勉強にもなる!チェス大会見学のススメ

コロナ以降YouTubeでチェス配信するチェスプレイヤーも多数生まれ、オンラインでのNCS公式チェス大会も数多く開催されてチェスに触れる機会が増えたからか、チェスに興味を持つ人も増えてきているようです。

ということは、駒の動かし方や勉強法などを覚えたチェス初心者・初級者から「チェス始めてみたいけどどうしようかな〜」「チェス何から始めたらいいのかな〜」というチェスへの入口にいる方も増えてきているということです。

それ以前から、オンラインではめちゃくちゃ対局していて強くなったけれどまだOTB(over the boardの略。対面で駒を使った対局)は未経験という方もチェスには数多く存在しています。

そんな皆さんにオススメしたいのがNCS公式大会の見学・観戦です。

NCS会員でなくても事前に観戦予約のメールさえすれば誰でも見学・観戦出来るという、まさにこれからチェスに触れていきたい方やOTB未経験だけどいつかOTBの大会に出てみたい方になんともありがたい制度があるのです!

まず、NCS公式ホームページで大会日時をチェックして、観にいきたい大会の開催前日までにNCS公式メールに観戦したい旨を連絡。これだけで大丈夫という至ってシンプルな手続き。

この際ひとつだけ注意点。

全日本チェス選手権など数日にわたって開催する大会の場合、観にいきたい日の前日までにメールすれば大丈夫かと思いがちですがあくまで大会が始まるまでの観戦予約メールが必要とのことです。私はそれで観戦に行けなかったことがあるので、大会初日までにメールと覚えておけばわかりやすいと思います。

コロナの前は特に観戦予約メールの必要もなくぶらっと行ってぶらっと観戦出来たのですが、このご時世ですからこうやって誰が来てどのくらいの人数が集まるか運営側が把握するのも大切なのでしょうね。

コロナに関するガイドラインもNCS公式ホームページに書いてあるので、観戦・見学前にそちらもチェックしておきましょう。

そして当日、会場で検温と消毒と受付を済ませると首から下げる見学者の名札プレートを渡されるのでそれをつけて見学。

先日見学に行ったクリスマスチェスパーティの会場入口と受付の様子。


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各ラウンド開始してから10分間は撮影可能です。公式ホームページには書いてませんが、この時無音カメラでお願いしますとのことなので事前にアプリをインストールしておいたり会場入る前に無音で撮影出来るよう設定しておくのがオススメですね。

確かにスマホで撮るとバシャバシャうるさいですものね……対局者の集中を妨げない配慮、大切ですね。

あとは観戦を満喫するのみなのですが、この時もあまり近づきすぎたり声や音を出したりしないようご注意を。特にスマホはラウンド開始10分以降は会場内での使用禁止なので電源を切るか着信音やバイブレーションオフにしてしまっておきましょう。私は普段家の鍵に鈴をつけてるのですがそれも動くとうるさいので行く前に外していきました。

観戦は立ちっぱなしなのでずっと立ってても疲れにくい靴がオススメです。

面白い対局に見入るといつの間にか前のめりになってるので、腰痛持ちの人はかなり腰にきます!腰痛持ちでなくても腰にくるかも?湿布貼っていくか、おうち帰ってから湿布とお風呂とストレッチ必須です。何ラウンドから見学に行っても大丈夫なので、体力的にしんどそう、腰痛くなりそうという方はあとのほうのラウンドに合わせて行くのもありですね。私もいつもそうしていたのですがこないだ初めて一日観戦したら、終わる頃にまぁ腰が痛いこと痛いこと(笑)一緒に行ったチェス仲間も帰り道めちゃくちゃ腰痛がってましたね。

でも、それだけ観戦は面白くて勉強にもなって夢中になれるということです。

まず、対局する姿も駒も美しい!かっこいい!チェスの駒のかっこよさでチェスに興味持つ人も多いと思いますが、大会でチェスボードと駒がずらっと並んでいて実際指してる様子はまた格別です。

チェスは年齢、国籍、性別問わず様々な方が大会に参加していて、その自由な雰囲気も大きな魅力です。この日のために頑張ってきたチェスプレイヤーの方々の戦う姿を観ると、自分も強くなってこうやって大会で指したいな……なんて気持ちも湧いてきます。チェスの勉強のモチベーションアップにも観戦はオススメです。特にいつか大会に出てみたいと考えている方にはイメージトレーニングにも最適だと思います。

将棋からチェスに興味を持つ人も多いと思いますが、チェスは将棋の駒と違って立体的なのでオンライン対局での駒とOTBの駒の見え方がだいぶ違います。チェスクラブでOTBの練習出来る環境があればいいのですが、なかなか予定が合わずチェスクラブに行けない方もいると思います(実際接客業で土日お仕事のため主に土日開催のチェスクラブになかなか行けない、という方もいました)。

特に初心者・初級者だと「チェスクラブ……私ごときが行ってもいいんですか……?」「初心者大歓迎と言ってるけど、皆さんどうせお強いんでしょ……?」と最初はチェスクラブ行くのもガクブルものですよね。気軽に同レベル同士でOTB指せる相手を探すのも初心者・初級者のうちはなかなか大変……。

そういうなかなかチェスクラブ行けない方々も、対局を観て駒に目を慣れさせることも出来ますし、自分なりにこの局面ならどう指すかを考えながら観戦するのもすごく勉強になります。私のような初級者だとそもそもの指し手の引き出しが少ないので、いろんな方の指し回しを観るのはその引き出しを増やすことにもつながりとっても参考になります。ここでそう指すといいのか!と目からウロコな手が出てすごいなぁと思うことだらけです。そんな中で、自分ならこう指すなと考えてた手をチェスプレイヤーが指してくれると無性に嬉しくなってちょっぴり自信がついたりもします。

立ち位置は自由なので真横から両方を観ることはもちろん、白側からも黒側からも観戦可能。つまり、将棋でいう「ひふみんアイ」し放題です。自分が白ならこう指すな、黒ならこう指すな、なんて考えるのも勉強になります。

勉強にもなるのですが、単純にチェスの対局観戦も楽しい!特に駒が減ってからのエンドゲームの駆け引きはOTBの駒の動きのかっこよさ、指し手のスピード感やチェスプレイヤーの考える姿と相まってスリリングでハラハラ楽しめます。

「あ、あのお嬢さん[ALEXANDROS]のTシャツ着てる……![ALEXANDROS]いいですよね私も好きですよ……応援します……!」なんて思い密かに応援したり、最後のラウンドあたりになるとチョコを横に大量に置いてる方が何人かいて、やっぱり頭脳スポーツは糖分摂取大事ですよね……と思ったり、まったり観戦も楽しいです。

この観戦出来る制度、将棋に置き換えるととんでもなくすごいことなんですよ。日本のトッププレイヤーが参加する大会も同じように観戦出来るんです!つまり、タイトルホルダーの観戦も間近で出来るということです!将棋ならまずありえないことですよね……将棋並みにすごいことしているのにこうでもして知ってもらわなければならないチェス界の深刻さを考えると胸がキュッとなったりもします。

将棋には「観る将」という文化が最近根づいてきていて、自分では指さないけど勝負を観たり応援するのが好き、という人も増えています。これまでなかなかチェスに触れる機会がなかった方はチェスに興味はあるけれど自分が勝負してみたいかどうかもよくわからない、なんてこともあるかと思います。そんな人もまずはチェスはどんなものか観てみる、というのもありだと思うんです。

将棋でも将棋教室通ってみて指し方覚えたけれど、いざやってみたら自分はそもそも勝負するのがあまり好きではなかったと気づいて棋士を応援したり対局を観戦して楽しむ観る専門のファンになった人も多くいます。

日本のチェス普及率を考えたら、まずは指すとか観るとか云々よりチェスがどんなものか知ってもらうのが重要な気がしています。そこから実際に指してみたい人も増えたり、チェスの良さを知って応援してくれる人も増えていったら嬉しいです。見学・観戦出来る制度はチェスを知ってもらうためには最高ではないかと思うんです。

会場でいろんな人を観戦したり休憩中にお話することで、みんな頑張ってるんだな、私も頑張ろう……と胸が熱くなったり、キラキラした気持ちになれたりもします。見学させてくれているチェスプレイヤーの方々に感謝しきりです。

チェスが気になる皆さん、一緒にキラキラした気持ちになりませんか?

そんなわけで、見学・観戦してみたくなった方はNCS公式ホームページにアクセス!!

この次のnoteで以前会場にたどり着けず思いっきり迷子になった私がこれから見学・観戦したい方、大会参加したい方が無事会場にたどり着ける方法も書いていきますのでよかったらそちらも参考にして下さい。

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