現代人の凝りは層になっている
私たちが患者様の身体を治療していく上で、とても大切にしている感覚があります。
それは☝今、手が触れている凝りが全てではないと言うこと!
現代人の凝りは地層のように、また年輪のように、層になっています。
正に凝りに歴史あり! なのです。
身体における凝りの始まりは「凝ったなぁ」という自覚を感じ始めた時ではありません。
幼児に近いような子供の頃、頻繁に発熱していたり、家庭環境などから精神的にストレスを受けたなどの心身への影響から始まっていることが、とても多いのです。
どうして子供の頃の発熱が凝りに繋がるかというと、熱を出した後、身体は冷えてしまうからです。
冷え=凝りといっても過言ではありません。
冷えた身体は代謝が下がり、血行も悪くなっていて、栄養や酸素が行き渡り辛く、老廃物を流し出しにくくなっているからです。
でも! 子供の頃のそんなものは時間と共に流れてしまっているのでは?
そう思いますよね!
私も治療の勉強を始めた頃は、そう考えていました。
ところが! 実際ある程度以上の治療ができるようになってくると、「全身の凝りをほぐしたぞ!」と思うと「アレ! 次の凝りが浮いてきている!」という経験を何度もしたのです。
これは子供の頃からの古い凝りの層があるからです。それがわかったキッカケは精神的ストレスが原因の凝りでした。
新しい凝りは身体の表層、浅いところに溜まります。
この表層の浅いところにある大人になってからの新しい凝りをほぐした後に、浮いてきた次の凝りをほぐしていると、突然、患者様が子供の頃のストレスについて話し始めるんです。同じようなことが多くの患者様の治療中にありました。
患者様ご自身も忘れていた出来事を、その当時の凝りに触られることで思い出していたのです。治療を受けるとともに、話すことで昔の凝りを流しているのです。まさに「話すデトックス」です! 何回か同じ経験をするうちに確信に変わりました。
しかし! 子供の頃にとくにストレスを感じた経験のない方にも、やはり長年の積み重なった古くからの凝りが存在します。
そんな患者様にうかがうと、たいていの方が子供の頃によく熱を出していたというお話をなさいます。
もちろん! ここまで古い凝りではなくても、受験勉強や若い頃の不摂生などが原因の凝りをほとんどの人がもっています。
でも、これらは決して悲観することではないのです。
自分は生まれつき体力がない、風邪をひきやすい、胃腸が弱い、怒りっぽいなど、もう治らないと思っていた身体の癖は、この古い凝りをとっていくことでビックリするくらい改善されます。
さて、ここでも遠くて「治療院rita」に治療にこられない方々へのアドバイスです。
前に書いた湯船にゆっくり 10分間、毎日浸かる。
毎日20分、散歩する。もしくはラジオ体操第一をやる。(両方でもいいですね)
これに前回書いた足の三里を刺激する。
これを 3ヶ月続けてみてください。
確実に身体は変化し、体調がよくなります!
簡単でお金もほとんどかからない、こういう方法こそが 一番効果的なのです。
お金のかかる方法は儲かる方がいるので耳に入りやすく、また、お金をかけたことで効果があるように錯覚しがちですが、誰でもできるシンプルなことに 一番の価値があり、効果があります!
ただ一つ難しいのは続ける根気のみ!
頑張ってみましょう👍
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