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主婦の人生観に影響を与えた:ショパン国際ピアノコンクール

ワルシャワにて行われたショパン国際ピアノコンクールに日々感動をもらっています。

今年度の日本人のファイナリスト反田恭平さん、小林愛実さん。
お2人は幼い頃から切磋琢磨してこられた幼馴染であり、親友であるといいます。

お互いにリスペクトし、讃えあう姿にも涙しました。

そしてお2人の幼い頃から応援してきた私は、今回予選から全ての演奏をオンラインで鑑賞し、親のような気持ちで、、言葉にならないほどの感動をたくさんもらいました。

リアルで聴けたらきっとその場から動けなくなることでしょう。


我が娘も小1からピアノコンクールに毎年チャレンジしていて、本格的にピアノを学んできました。
遊びも我慢し、3食食べる以外は練習練習練習、という大変さ厳しさがとてもよくわかります。


娘は中3に上がるタイミングで、進路選択を本格的に考える中、ピアノで食べていく人生は描けない、新しい分野にチャレンジしたいと決め、自ら終止符をうちました。

自分自身で決めてからというもの、新たな世界でものすごい飛躍をみせてくれています。

ピアノを通して幼い頃から緊張感の中でも集中を絶やさず、小さな心臓で大きな舞台に1人で立ち続けてきた彼女のハートの強さを、ここにきて見せつけられているかのようです。

ピアノを本格的にやることから離れると決めた最後の舞台で聴かせてくれたのは、リストの「ため息」でした。


これまで様々な演奏家の「ため息」を聴いてきましたが、娘のこの時の演奏を超えるものは、私の人生にはないと確信しています。(親バカですみません)




どんな世界でもそうですが、小さな頃からすべてをかけてやってきている努力の賜物が
こうして沢山のひとの心に届く瞬間があって

そのために彼らはこれからも惜しみない努力を続けていくのだなと思うと、

そこにも称賛を送りたくなります。


アスリートと違って、日本ではなかなか世に出ないクラシック音楽家の方々をこれからも全力で応援していきたいと思います。




写真は、2017年に反田さんのラフマニノフのコンチェルト鑑賞した時のもの。
娘と共に震えながらお写真を撮って頂き、緊張しすぎてレンズに指が入っているのをそっと教えてくれた反田さん。

ショパン国際ピアノコンクールのファイナリストになるという夢を、見事叶えられました。


ファイルに残らなかった方々も本当に素晴らしい演奏ばかり。ショパン国際ピアノコンクール公式youtubeで全演奏を観られますので、ぜひショパンの世界を堪能し、心の栄養にしてみてくださいね。

ファイナルの結果
反田恭平さん 第2位
小林愛美さん 第4位

素晴らしい結果も残してくださいました。

いつかショパンの故郷ワルシャワでこのコンクールのファイナルを堪能するのが夢です。
必ず叶えます。



ピアニストの音が何故ここまで私達の心を動かすのか。

それは難曲でもテクニックでもなく、たったひとつの音にピアニストの魂が入っていると感じるかどうかではないでしょうか。

これはあくまで素人の私の感覚ですが、

感動する演奏の共通点は、ピアニッシモの響きが
言葉にならないほどの美しさをもっていて
自然と涙が溢れます。



クラシック音楽は、生み出した作曲家の思いや時代背景、生きてきた道を表現する
再現芸術の世界。

そこに演奏家自身も矛盾を感じたり、頂点を競う事にネガティヴな想いを抱くこともあるかと思いますが、そこに固執することなく、
もがきながらもいかに作曲家の想いを乗せながら、自分らしさを表現出来るかを挑戦している彼らをみて

自分自身の生き方のヒントにもなりました。

こんな遠くにいるイチ主婦の人生にまで影響を与える
ピアノの世界。

ますます好きになりました。



さて、ガラコンサートを鑑賞しまーす♪



 


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