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親離れは図書館で。

日頃から、こどもには本に触れていてほしいと感じていて、よく図書館を利用する。

小学校3年生の姉には、乳児期から童話館にはお世話になり(去年、退会してしまったが)よく読みきかせをしていたのもあり、本好きになった。読書中は集中力がある。

小学校1年生の妹も、読み聞かせはしてきたつもりではあるが、姉の頃とは段違いだ。いつも、姉にあわせた本を聞かされてきたのだから。理解に難しい本もたくさんあっただろう。

今になって、年齢相応の本を妹にももっとたくさん読んであげてたらと思う。

ただ、幸いにも本嫌いにはなってはいない。どちらかといえば本は好きな方ではある。
図書館に行こうかというと喜んでくれる。

あれもこれも…と読みたい本は多く、読み聞かせをしても集中力が少し足りない。

他の利用客の様子をチラチラ見たり、横目で他の本棚を眺めては次はどの本を取ってこようか…と別のことばかり考えてるのがすぐにわかるから面白い。

いつもは図書館にいくとたいてい私も一緒の空間ですごすのだけど、昨日は急に睡魔が襲ってきて子どもには居場所を伝えておいて、少し別の場所で休憩させてもらった。

その間、姉妹二人、図書館で1時間くらいは各々本を読んで過ごしたが、親がいない状況で図書館で過ごせたというのが、子どもながらに心地よかったのか、寂しくならなかった自分に少し成長を感じたのか、1時間ぶりの再会はとてもイキイキしていた。

そして、「明日も図書館に行ってもいい?自分たちで歩いて行ってくるから!」と。

「お〜いいよ、いいよ!行っておいで。その代わり着いた時と、帰る前に電話してね。」

我が家は携帯電話はまだ持たせてないから、電話=公衆電話だ。

公衆電話は今は設置場所も少ないから事前に調べる必要があるが、図書館のような公共施設にはたいていあるから安心できる。

公衆電話の使い方は少し前に教えておいた。

スマホが普及しきった現代社会に公衆電話のメリットはあるのかと思った事ももちろんあるが、、需要はまだある。数をまた増やしてほしいくらいだ。

ただ…私が通話をとると、その時点ですくなくとも10円が発生する。しかし、子どもにとっての10円は貴重だ。うまい棒が買える。あ

だから、わたしは(ワンギリ)を伝授した。
そうすれば、私には図書館に着いたことがわかり、子どもは10円を使わずに親に到着を知らせることができる。

一石二鳥!?と自分の思いつきに自画自賛する私。

そして、「気をつけてね。ついたら電話」してねと送り出した。

だが、待てども待てども連絡がない、、心配になってきた。もう時間的にはついてるはずだけど…

悩んだ私は図書館に電話した。
「あの〜、小学校低学年の女の子二人がそちらにいるかわかりますか?着いたら電話するように伝えてたけど、電話がなくて心配になって…」

「はい、さっき、本を返却されて、今はそれぞれ本を選んでいますよ。」と即答で言われてしまった。

(あ、そう。。もうすでに図書館を満喫されているのね…)

親の心配なんてなんのその。そうか、子どもは少しずついろんなことに興味を持ち、行動範囲を広げて行くものなのだ。

そして、しばらくすると、スマホから着信が少しなって切れた。通称ワンギリだ。見ると"非通知設定"。 
今から帰る合図だな。

しばらくすると二人揃って
「ただいま〜!!」
と大きな声で帰ってきた。

「二人で楽しめてよかったよ。だけど、次から電話はしてね。」というと

「行く途中から、図書館着いたら何読もう〜ってことばっかり考えて忘れてた〜」だってさ。

親離れか、これも成長だね。
また図書館さんお願いしますね。

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