正月早々の悲しいニュースで胸が痛むお話

正月早々悲しいニュースがありました。一人で出産した女性が乳児を死なせてしまった疑いで逮捕されたというものです。

https://news.livedoor.com/article/detail/17612025/

西新井署によると、■ ■容疑者は1人暮らし。昨年12月28日朝に自宅浴室で出産し、女児が弱っていることを認識しながら放置し、仕事で外出を繰り返していたという。「病院に連れて行くお金がなかった。相談する人もいなかった」と供述している。

容疑者は僕の奥さんと同い年です。現在妊娠しており、今月の頭に産まれてくる予定の長男は同学年になります。他人事とは思えず正月から胸が痛みます。

どうすれば防げたのか、周りに相談できる人がいなかったのか、父親は何をしていたのか、起こってしまった出来事に対して批判する気持ちもあります。

彼女のように産科に通わず、かかりつけの医師がいない妊婦のことをインターネット上では野良妊婦という蔑称で呼ぶことがあります。産科に通わないことの最大の理由は貧困であることは疑いの余地はありません。マジョリティではないと思いますが、貧乏人が子作りするなといった内容の意見は良く耳にします。

この意見を裏返すと「妊娠、出産には非常にお金がかかる」という事実が見えてきます。

では実際どれくらいお金がかかるのか。一人目の時はただただこんなにかかるの!と驚きながら過ごしてしまった反省を活かして記録を取ってみたのでまとめたいと思います。

■ 費用の概要

妊娠、出産にかかる費用は次の項目に分かれます。

1. 産婦人科の受診にかかわる費用(検診の費用、交通費など)
2. 出産にかかわる費用
3. 乳児の準備にかかわる費用

■ 産婦人科にかかる費用

個人差はありますが、厚生労働省妊娠初期から23週目までは4週間に一回、その後35週までに2週間に1回、36週からは週1回が推奨されています。平均して14回となる検診は母子手帳の交付に合わせて、地方自治体が公費で負担するための補助券を配布します。

母子手帳の交付のためには産婦人科の受診が必要となるため、初回の費用が医療機関によりますが1万円程度かかります。何故保険の範囲ではないのかが謎です。

我が家の場合はいきつけの病院ということもあり、「性病の検査で来たということにして妊娠がわかった」ということに病院がしてくれたため保険診療の範囲となったそうです。これがありなのかなしなのかわかりませんが、妊娠しているかどうかの検査が保険の範囲でないのが謎です。

検診にかかる費用は公費負担とは言え、毎回の検診にはお金がかかります。かかる費用は病院によって自由に定められているため一回毎に5000円〜8000円かかるそうです。現在通っている病院では1回あたり5000円かかりました。

産婦人科にかかるための費用は交通費(バス片道230円)を混みで次のようになります。

・5,000 × 14 = 70,000
・460 × 28 = 6,440

計 76,440 円


■ 出産にかかる費用

出産にまつわる費用として出産一時金として42万が行政から支給されます。直接支払い制度というものがあるため、病院から42万を差し引いた金額で請求される形になります。

はっきり言って全く足りません。

帝王切開での出産ということもあり、おそらく今回の出産費用は80万程度になる見込みです。

80 - 42 = 38万

という金額で病院からの請求が来ます。後から高額医療費の手続きを行うことで返ってきますが、請求金額を支払う準備が必要なります。

また、ベッド代などを民間保険でカバーするため府民共済に入っています。

現在5人に一人が帝王切開で出産します。もし妊娠する予定が少しでもあるなら、帝王切開のリスクを考えて民間保険に入ることをおすすめします。帝王切開までカバーしている保険は少ないですが、府民共済は条件(加入後一年以上)がありますが手術費用として10万円が弁済されます。

残念ながら加入期間が少し足りず、今回は対象外でした。


■ 乳児の準備にかかわる費用

こんにちわ赤ちゃんと言っても何も準備しないわけには行きません。お迎えするにあたってざっくり次の項目が必要となります。

・肌着
・服
・ミルク関係
・抱っこ紐
・ベビーベッド、ベビー布団

すごーくざっくりしていますが、服関係で3万、ミルクその他は1万、抱っこ紐2万、ベビーベッドふとんで3万くらいがかかったのではないかと思います。日夜請求される金額に白目になりますが、いるものは仕方ないです。

最低でも10万円はかかると思っておいた方が良いです。

おむつゴミ箱とかベビー用の石鹸とかもありましたが考えるのが怖い…。この辺りは出産後3ヶ月くらいで総まとめをしようと思います。


■ まとめ

1〜3を合計すると約56万円ほどになりました。

思ってるほどお金がかからないような気もしますが、共働きの場合は収入が減ることもあり、また一人で産んで育てる場合は収入そのものがなくなるといったことを考えると安い金額ではありません。

誰にも相談できず一人で産んで育てようとしてしまった彼女のことを思うと胸が痛みます。このようなことにならない相談窓口などもあるようですが、現実的にこれだけの費用がかかります。

娘に凧揚げに行こうと叫ばれているのでこの辺りで。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?