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飾り切り迷宮事件

毎年毎年、年末年始に「あぁ、今年も飾り切り覚えてた…良かった」と思うのが恒例になっていたのだが、今年手に入った人参がとても細く、これまでのやり方では綺麗に切れなかった。何かコツとかを忘れてしまっているのかなと思って、Google検索してみると、私が知っている飾り切りのやり方は1つも表示されない。コツどころか、そんな飾り切りはインターネット上のどこにも存在しなかった。

えっ!?なんで!?と思ったけど、よくよく考えたら、30年くらい前からやっているわけだから、最近のスタンダードじゃないのかもしれない。そして、一番ありえそうなのは…わたしが飾り切りだと思っていたものは、幼い頃の私でもできるような子ども向けの簡易な飾り切りの方法、もしくは私の完全な自己流だったのではないだろうかと思い至って、震えた。

初めて検索した動画を見て飾り切りをしたところ、練習しなくたってめちゃくちゃ簡単に、すごく見栄えのする形ができる。最初に五角形がゆがんでしまっても、包丁を入れるごとに整っていくのがすごい。煮崩れたりもしない。ものすごい発明だと思う。和食の徹底した合理性の凄みを感じる。

和食を習ってみたいなあ。こんな人間も習えるところあるのかなぁ。大鍋で丸ごと煮られたりしないかなぁ。…と思ったけど和食に大鍋はないか…(修行時代に大鍋で煮られたと笑っていたのはたぶんイタリアンの川越シェフだね)。

にしても、変な飾り切りをずっとしていたの、恥ずかしいなぁ。家族以外に出したことはないと思うけど、お雑煮の写真は毎年撮ってるから、アップした年も結構あるはず。。

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