即ネタバレから始まります。 抑圧や支配(男達)からの解放だなと思った。 ネリのその後はどうでもいいというか、捕まっても逃げ切ったとしても、彼女は自由を感じながら生きていけるはず。 人生の足枷となる男達が全員居なくなったから。 それはジョーや曼荼羅も含めて。 愛情はあっても彼等がいればネリはその人達のために生きることになる。 それを曼荼羅もジョーもわかっていたからこそネリから離れる選択(死を覚悟)をしたのではないかと。 俳優さんどの方も演技が素晴らしくて(方言はどうな
年末は好きだけど、新年は憂鬱だ。 1年後、隣にいる人と無事に年を越せるのか分からないから。 お父さんが亡くなって以来、新年に浮き足立つようなふわふわした感覚がなくなった。ただただ大切な人の死が怖い。 もし今年がそんな年になったらどうしよう。 こればっかりは悩んでも考えても仕方ないから、後悔がない一年を過ごすことに集中するしかない。 自分が1年後笑って過ごせるかどうかは自分次第なので毎日やるべきことをこなしていくしかない。 きっといつか幸せになれるとか思わない。他力本願
特権持ちの人が自分の持つ特権に無自覚でありながら無邪気に「マイノリティへの配慮」を口にするグロテクスさに社会の縮図を見てるようで一気に気が抜ける。 社会問題の本質なんて上澄みに現れることなんて決してないんだから、その浮遊したアクを見て「かわいそうな人たちを救わなきゃ」とは、暖かい陽だまりのような場所で育った心優しい人達なんだなと思う。半分は煽ってるし憎らしいと思うけど、半分はそうなってもおかしくはないかと理解できる部分もある。許したくは無いけど。 まともに向き合えば精神が
性犯罪ってつくづく加害者に甘いなぁと再認識した映画だった。 以下ネタバレあります。 キャシー死ぬ意味あったのかなーーーー 強姦の主犯格の人生を狂わせる、って意味では成功なのかもしれないけど、それと引き換えにキャシー死ぬの納得いかない。 この問題、殺人として裁かれても意味がない。 性犯罪は性犯罪の問題として裁かれて欲しい。 この物語において一番重要なテーマが結局オマケ扱いになってしまったことにがっかりした。 冒頭のお持ち帰り男達の方がまともに裁かれてる。結局社会問題にすら
この作品は良いとか悪いとか評価がつけられない。 物語はセルマの愛に溢れてるんだけど、悲しい結末で終わる。平穏な日常が確かにあったのに。セルマは優しい世界に住んでたはずだった。 少しずつ歯車が合わなくなって、セルマが闇に落とされていく様子がじわじわと繊細に描かれていて、本当に胸が締め付けられる。 この物語の何が1番辛いって、セルマの周りにいるひとたち一人一人が良かれと思ってやったことが、すべてセルマを死に至らせる部品になってしまったこと。 セルマは友人達の親切、お節介を