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大手税理士法人では遭遇しない「融資」

大手税理士法人に所属しているとなかなかスタートアップ企業に出会うことは無く、創業融資について学んだり実践したりする機会が乏しい。

将来的な独立を見据え、少しでも融資の知識やイメージを持っておくためにTAC講師時代から知っている田原さんの書籍を読むことにした(Twitterで献本の募集があったので有難く頂戴した)。

大きな夢や理想を抱いて企業しても、1年で3~4割は廃業に追い込まれるのが現実である。税理士試験の財務諸表論学習時にキャッシュフロー計算書を作成する意味は「黒字倒産防止」にあるということを学んだが、本書を読むことでよりビジネスに近い目線で触れることができる。

倒産の理由は借金が多いことではなく現金が無いこと、という表現で紹介されているが、開業当初の初期投資であったり生活資金確保、もっと言えば精神的な安定のためにも創業融資は必要不可欠であろう。

ひとり税理士として自宅開業するのであれば固定費は最小限で済むかもしれないが、それでも精神安定剤や金融機関との関係構築の目的としての創業融資は考えておきたい。

税理士業務の一部として創業融資のサポートを行っているケースも多く、融資専門税理士として活躍されている横浜のモロトメジョーさんや、また田原さんのように税理士有資格者ながら融資サポートで起業された方もいるので、税理士と融資の関係は非常に深いものがあると感じる。

税理士は税金の専門家ではあるが、税金のみならず「お金」の専門家として幅広く活躍できるようになることが活躍の近道だと改めて認識するきっかけとなった。


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