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わすれる

そんな簡単に忘れたり、好きになったりするんだ?
浅ましいね。
わたしをわたしが嗤う。

忘れたくないよ。
しあわせだと感じたこと、やわらかい笑顔、
酩酊の先の涙も、笑い合えた喜びも。
全てを忘れないで生きていけたら良かったのにな。

そういう生き物なんだよ。
薄情なんだよ、わたし。
宣言していたし、分かってたけど、いざそうなると寂しいね。

わたしは懲りもせず恋をする。
他の人を好きになるし、愛しもする。
もう夜に取り残されもしない。
紫煙が揺らめく夜は、二度と来ない。

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