水溜り

普通らしく振る舞って
お面のような
愛想笑い振りまいて
心だけ摩耗した

強い振りして
毛布に包まって
涙腺は決壊寸前
強く瞼閉じ夢の世界へ

「誰かに心を読まれたら
いや読んでくれたなら
少しは救われるかな?」

夢の中で誰かと話してた

目覚めれば
枕に水溜り

普通じゃないと
言われた僕も
こんなところだけは
普通なんだな

枕の水溜り
知らぬ間に決壊していた
心と涙腺

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