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簿記2級 ネット試験 攻略 独学

先日、日商簿記検定2級(ネット試験)に合格しました。せっかく受かったので、今勉強している方&これから勉強する方に向けて、僭越ながらアドバイス的なものを書こうと思います。参考になれば幸いです。

準備段階

簿記2級の合格に向けて必要最低限のものは以下のものになります。

⓪3級の教科書(簿記3級未習者のみ)

簿記を全く知らない段階で2級の勉強するのはかなり難しいです。そのため、簿記3級未習者は、3級の教科書を一通り読んでから2級の勉強を始めることをオススメします。問題集までは必要ないです。

①教科書&問題集
ネットで解説してくれているサイトもありますが、やはり本の方が使いやすいです。メジャーな教科書を用意すると良いと思います。
また、問題集も必須です。教科書と同じシリーズで合わせると良いと思います。

☆選び方☆
ネット試験の模擬問題の特典(パソコン上で解くことができるもの)がついたものを購入するのが良いと思います。TAC出版さんの模擬問題は本物そっくりなのでお薦めです。

③電卓
電卓はとても重要なので、しっかりしたものを購入した方が良いです。購入するにあたっては以下の条件を満たす電卓が良いと思います。

1.「00」ボタンがある
→時短の面で必須です。「0」を連打するのは非効率です。

2.メモリ機能がある
→入力の手間を省けます。必須です。
例えば、10×2+20×3を計算する時、【10×2で20を求め、20×3で60を求め、最後に20+60をする】というのはあまりに面倒ですし、打ち間違いの危険があります。
しかし、メモリ機能を使うと、10×2[M+]、20×3[M+]、[RM]で80が1発で求まります。(M+はメモリに加算、RMはメモリを呼び出し)

3.日付計算機能がある
→日付計算が必要な問題で活躍します。
必要な場面がそこまで多くないので必須ではないですが、あった方が良いです。日付計算でミスをするのは勿体無いため、電卓に任せましょう。

勉強の進め方

総勉強時間120時間から150時間を目標に勉強を進めると良いと思います。独学だとダラダラ取り組んでしまいがちなため、期間を意識するのが大切です。

2級は商業簿記と工業簿記の2つから構成されています。基本的にどのように進めても問題はありません。商業→工業でも、同時進行でも構いません。ただし、工業簿記については、全体像を掴むのが意外と難しい為、1週目は短期間のうちに終わらせてしまうと良いと思います。

また、簿記についてはアウトプットがかなり大切です。教科書を1.2周した後は、問題を解きながら試験対策を進めていくのが良いと思います。

難しい論点

簿記2級は、3級と比べるとやはり難しくなっています。商業簿記では、リース取引・有価証券・税効果会計・連結会計が難しい論点です。工業簿記では全体像の把握が難しいです。

心が折れてしまいそうなっても、諦めずに頑張ってください。問題を解いていくうちに必ず慣れていきます。

なお、連結会計については、タイムテーブルを利用した解法を身につけるとスムーズに解けるようになります。補論扱いになっている教科書もありますが、必ず目を通してマスターしてください

おすすめの無料教材

できるだけお金をかけたくないですよね。ネットで利用可能な問題を探してきました。試験前の演習に使ってみてください。


弥生カレッジさんの無料模試[ネット対応]
http://kaikei-soft.net/boki/netboki2.html

ネット試験をパソコン上で体験できます。

東京リーガルマインドさんの過去問&解答解説
https://www.lec-jp.com/boki/juken/index_backnumber.html

簿記の過去問と解答解説を確認できます。ペーパー試験は難易度が高い為、問題集をある程度マスターした人や時間に余裕がある人が取り組むと良いと思います。また、試験時間が異なるため注意が必要です。(統一模試になってからはネット試験と同様の90分です。)

最後に

ネット試験を受けましょう。統一模試はおそらくネット試験よりも難しいです。また、2021年秋現在、ネット試験の合格率は約40%と比較的高いです。SNS上でも「ネット試験は簡単」との声も見られますので、今のうちに合格しちゃいましょう。ネット試験の難易度が上がるのではという噂はずっとありますから、、、

おまけ

※読まなくて大丈夫です

ーー受験の流れと感想ーー

指定された会場に行き、荷物を預け、パソコンにIDとパスワードを入力して試験が始まりました。

小規模な会場だったので、空気にのまれることもなかったです。一応、机の上に置いてあった防音イヤホンは使わせてもらいました。(高そう、、、)

筆記用具は持ち込み禁止なので、配布されたA4用紙2枚とボールペンと自分の電卓を使って解き進める形です。

普段ノートパソコンを使っていたので、マウス操作に違和感がありました。ちなみに、わざわざカーソルを合わせるのは面倒な為、Tabキーが便利です。

試験自体はそこまで簡単でもなかったです。仕訳の問題で初見の問題が3つあり、そのうち2つ間違えたので8点消えました、、、涙

決算仕訳では、問題の解釈に戸惑いました。「備品のうち200,000円は当期首に取得したものであるが、税法上認められている償却年数は8年でり、税効果会計を適応する」的な問題があったのですが、税効果会計が備品全体に適応されるのか、備品のうちの200,000円だけに適応されるのかよく分からず、焦りました笑。後者で考えましたが、あってたのでしょうか、、、?

工業簿記でも、途中の計算の段階では割り切れず、分数で置いたまま計算すると最終的に割り切れるというちょっと嫌な問題に当たりました。計算途中に割り切れない数字が出てきたので、何度も確かめてしまいました。

余った時間は全て見直しに費やしました。第1問と工業簿記は得点源なので、そこから見直しをしていました。

90分経つと試験は終了します。バグるのが怖かったので残り1.2分の時に終了ボタンを押しました。

そしてその数秒後には合否が表示され、印刷ボタンが出てきます。

印刷ボタンを押すと、隣の部屋のプリンターで印刷されます。

あとは電卓とボールペンと紙を持って受付に行き、ボールペンと紙を返却し、印刷された紙をもらいます。最後に預けた荷物を回収して退出します。

試験は以上です。印刷された紙にはQRコードがあり、読み込むと合格証書(賞状みたいなもの)が表示されます。家やコンビニでカラー印刷すると達成感を味わえますよ!

これから受験する方はぜひ頑張ってください!

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