受け入れてもらうということ。

わたしの身体には、割と多いかも…と思うくらいの
傷跡がある。

それぞれ別々のタイミングでできた傷たちだけど、
水疱瘡の痕だったり
自転車で派手に転んで擦りむいた傷跡だったり
ガラスが刺さって縫った痕だったり
自分でつけた傷だったり
エスカレーターから落ちて抉られた傷跡だったり
本当にいろいろ。たくさん。
女なのにね。

だから、夏には半袖では絶対に出かけないし
足首より上の素足は見せないように気をつける。

自分自身はそんなに傷跡を気にしてはいないのだけど、
見ちゃった人たちが少しでも嫌な気持ちにならないように。


彼と出会ってお付き合いするようになった時も、
極力傷跡は見えないように接していたつもりだったんだけど
彼は気づいていて。

ある時、
「これ、どうしたの?」
って、恐る恐る聞いてきた。恐る恐る。

「気づいてたよ。でも聞くのも怖いなって思って。
 だけど、傷があってもりさのこと好きだよ。大切だよ。
 傷も全部含めて、りさが好き。
 でも、これ以上傷増やしちゃダメだよ?」

そう言って抱きしめてくれた。
すごく嬉しくて安心して、ボロボロ泣いてしまった。

彼は、傷のあるわたしなんて嫌だろうなって思ってたから。
嫌な気持ちにさせてしまったら申し訳ないなって思って、
わたしからもなかなか言い出せずにいたことだった。

そんな不安を一気に払拭してくれて、優しく包み込んでくれた。

この傷たちを受け入れるの、相当の覚悟が必要だったと思う。
彼自身「聞くのに勇気がいった」と言っていたし。
それでも伝えてくれた彼のことをとても愛おしく感じて、
これからも一緒にいたいな、いていいのかなって思えた。


それからはなーんにも隠さないで、
彼にはありのままの姿を見せることができている。

だから、とても気が楽だし安心感にも満ち溢れている。


本当に、偉大な人と出会えたなぁ。


これからも、息をするかのごとく
二人でいることが当たり前のような二人でいられたらいいな。

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