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不登校のはじまり

中学2年生の10月、
不登校になった頃の
わたしの様子をご紹介します。(笑)

絶対に布団から出ない!

塾に通わなくなり、その後
学校にも行かなくなったわたしですが、
塾はさておき
学校にまで行かなくなると、
さすがの両親も困ったようでした。(汗)

朝7時半頃、寝室のある
2階の部屋に向かって1階から
母の大きな声が響き渡ります。

———

「りさ~、8時になるわよ~!」
「遅刻するわよ~~!!!」

………。

「あれ?聞こえてないのかしら??」

ドドドドドドドドド...。
(階段を駆け上がって来る)

「りさ~!朝よ~!!」
「起きないと遅刻するわよ~~」

………。

「まったく、もう!」
そう言って布団を引っぺがそうとする母。

………!
負けじと布団を手繰り寄せるわたし。

母のほうが力が強くて負けそうになる。

(あっ、負ける...!)
「いやだ!!いやだって言ってるでしょ!!!」

ヒステリックになって叫ぶわたしに
母はあきらめたように1階へと戻っていく。

…しばらくして、母の声が聞こえてくる。
どうやら会社に行った父に
電話をかけているもよう。

「あー、わかったわ。はーい。」

電話を切って間もなく、
また母の話し声が聞こえる。

「2年○組の斉藤理咲の母ですが、
今日は理咲の体調が悪いので
お休みさせてください。」

———

毎朝繰り返される母との戦い。(苦笑)

わたしの
"絶対に学校に行かない!"という態度に
根負けした母は、
次第に起こしに来ることをあきらめて
毎朝学校に電話をかけるようになりました。

「おはようございます。斉藤理咲の母です。
今日も理咲は起きてこないのでお休みします。
すみません。よろしくお願いします。」

とめどなく湧いてくる罪悪感

わたしは毎日、母が電話をかけている声を
耳をそばだてて聞いていました。

電話が終わると
"今日も無事に学校に行かなくても済んだ"と
ホッとする反面、
押し寄せてくる罪悪感。

何も悪いことをしていない母に
謝らせていることへの罪悪感。
同級生が必死に勉強している時間に
部屋に引きこもっていることへの罪悪感。
あらゆる人々が社会に出て活動しているのに、
自分は何の役にも立っていないことへの
罪悪感。

そんな罪悪感に苛まれるようになったわたしは

極力家族と顔を合わせないようになり、
同級生や近所の人と
バッタリ出くわすことを恐れて
外出するのをやめました。

そして、
"なんで生まれてきたのだろう"と
ただひたすら自問自答するようになったのです。


このようにして
わたしの不登校人生は幕を開けました。(笑)


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