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ずっと

「好きなものは好き、でいいんじゃないかな」

何年も前に読んでいた少女漫画の中で
出てきたセリフ。
なんの漫画だったかはもう覚えていない。
どんな場面だったかも覚えていない。

でも、ふとした時にこの言葉を思い出しては
自分に言い聞かせている。

私は、将来の夢とか好きな物とか
興味のあることとかやりたいこととか
そういうものについて話すのがすごく苦手だ。

知らない人とか、こういう文章でなら
普通に言えるのだけど、
家族とか友達とかに言うのは本当に苦手。

特に私の家族はなんでも決めつけて話す癖がある。
母は、私がやりたいことも
自分がやらせたいことじゃなければ否定する。
(私が主観でそう感じているだけかもしれないが)
音楽制作のために私が用意したいものを言ったら
全部いらないと言われたし、
歌を習いたいと言ったら有り得ないと言われた。
何度も何度も「自由に生きさせてくれ」と
そう思ってきた。
でも何度心でそう思っても何も変わらないから
否定されることの方が嫌で言うのをやめた。

好きなものを好きと
言わせてくれないような環境なら
いっそ「好き」をなくしてしまいたい。

そう思った時期だってあった。
だけど、そんな時冒頭の言葉を思い出して、
そんなつまらない人間になりたくないと
踏みとどまった。

せめてもの足掻きとして私は、
いつか私が
好きなものを思う存分好きでいられる環境に
身をおけるようになるまで
ずっとそれらを好きで居続けることにする。

そうすれば、
いつか好きが力を発揮して、
好きだと言う前に結果を出し、
いつかそれを言う時には胸を張って
認めてもらえるようになるかもしれない。

そうでも思っていないと
やってらんないよね。

草々

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