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【イタリア発!】レオナルド・ダ・ビンチになりたい君へ
ねえ、君の話をパパから聞いた時は驚いたよ。
だって今まで出会ったことがないんだから、「将来なりたいのはレオナルド・ダ・ビンチ!」っていう人に。
そんな君の存在を知ってから、もっとダビンチが好きになってね。図書館に行っても、本屋さんに行っても、ダビンチの本をついつい探してしまうんだよ。
子供の頃からダビンチはね、自然界のものや動きに興味があって、よーく観察していたんだって。空を飛ぶ鳥が描く線をスケッチして、そこから飛行機を作ってみたんだよ。
ねえ、知ってるかな。ヘリコプターの原理を考え出したのもダビンチなんだよ。
コマドリが飛びながら空で止まっている姿を見て、観察して、分析して、空を飛びながら止まっていられるのりものを作ってみたんだって。
ダビンチは自然界をよく見ていたんだね。
それだけじゃないんだよ。ダビンチは人のこともよく観察していてね。
ダビンチが生きていたのは今より生活するということが大変な時代だったから、今と比べると不便なことばかり。
みんな生きることに精いっぱいだった時代。
「人々が少しでも楽に生活できるといいな」「こうしたらもっと世の中が良くなるんじゃないかな」ってダビンチはいつも思っているから、アイデアが沸いてくる。
考えるだけじゃなくて、作ってみる、行動してみるところがダビンチのすごいところ。
畑を耕す機械や川から村まで水を流して運べる水路を設計したんだって。
あの時代は戦争も多かったから、武器も作ったんだよ。自分の大切な人たちを守るためにね。
あとはね、高いビルを建設するのに使うクレーン、わかるかな?
いろんなタイプがあるんだけど歯車式のクレーンを最初に発明したのはダビンチなんだよ。
イタリア語では「GRU(グルー)」って言うんだけど、このクレーンがあったから、建築家ブルネレスキはフィレンツェの大聖堂『サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂』のクーポラを作ることができた。
レオナルド・ダ・ビンチになりたいという君に出会ってしまってから、発明家、科学者、芸術家、さまざまな顔を持つ天才、レオナルド・ダ・ビンチのことがもっと知りたくなってしまったよ。
そして、君のことも。
長くなっちゃった、続きはまた次にしようね。
(つづく)
まだ見ぬ『君』のことを想い、手紙をしたためました。『君』のパパとお友だちなんです。君とはまだ会ったことはありません。
会ったことがないからこそ想像するわけです、どんな人なんだろうと。
だって、カッコいいじゃないですか。「レオナルド・ダ・ビンチが好き」じゃなくて、「大人になったら、レオナルド・ダ・ビンチになりたい!」んですよ。
そんな「君」にいよいよ会いに行きます。
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