支配霊②

3月15日
支配霊。
『このまま進め』
『行け』と力強い声。
『転んだって死なん』と。


主護霊
今日も微笑みながら、輝かしい光をまとっている。
私の左手をそっと握ってくれる。
手をとって、共に行こうと導いてくれてる。
守るから、と。

私は涙を流している。
どこへ行くのか、何をするのか、怖さもある。

その涙で、乾いた土地を潤し、花を咲かせるのだ、と聞こえる。

子供が初めて補助輪なしで自転車に乗った時を思い出す。
今にも泣きそうな顔。
ああ、この子は怖いのかな、大丈夫だよ、私がついてるよ、少しくらい転んだって痛くないよ、乗れるようになったら楽しいよ。
いざ乗れるようになったらニコニコで、お友達とあちこちへと走り回っていた。
そんなことを思い出した。

今朝は寒かったのでヒーターの近くで、いつもと違う向きで座っていた。
主護霊が左手をとって導いてくれた方向には、深い山道を登ってゆく、大きな神社があった。
私は行ったことがないけれど、そういえば、彼が好きな場所で、最初の頃、「ぜひ行ってみてください」と言われていた。

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