ツインレイ〜最近の会話とか
お布団の中で、一人、私は彼に尋ねる。
私のこと抱きたいとか思ってて、私も抱いてもらえたら嬉しいだろうなって思ってて、二人ともおんなじなのに、なんでできないの?って。
僕、自信ない、ダンナさんみたいにはできない、とか言ってくる。
そういうの求めてない、女としてチヤホヤしてほしいとかもない、ただ、大好き、っていうのを伝えたいだけ、って私は言う。
最初の頃、怖かった、怖いっていうか、こんな年上、ムリって思われてるんじゃないか、って。
でもあなたは夢に出てくる。
現実では、家族裏切りたくない、とか綺麗事言うくせに、夢の中では愛してる、って言ってきて、私を、抱く。
俺がどんだけ抱きたいか、分かる?ドン引きするよ、俺の考えてること全部知ったら。
そう言って、ホントにぶちまけてくる。
私は泣きながら聞いている。
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最初、彼が、遊び行こうって言ってきた時、私は軽ーく流していた。
その後、今度は私のほうから、割り切ってとかでいい、って言った時には、彼は、家族を裏切ることはしたくない、って言った。
で、その後は何にもしてないし、そんな話にも、ならない。
でも、夢の中では彼は私を求めてる。
家族を裏切ることはしたくない、って言った時だって、彼は心では泣いていた。
その二、三日後には夢の中にきて私を抱こうとした。バカなの?
だから、私たちは、夢ではめちゃくちゃヤってて、そのくせ現実では、二人とも、澄ました顔で、何事もなかったように顔を合わせて仕事する。
夢のままの距離感で彼がふいに近付くと、私はふっと距離を置く。
私が彼の目をふいに覗き込むと、彼はふっと視線を逸らす。
夢と現実が、バグる瞬間。
抱いたらどんな声を出すんだろう、から伝わってきた彼の気持ちは、どんなふうに体を動かすんだろう、どうすればよくなってくれるんだろう、に変わり、この間は、ダンナよりよくする、とか言い出した。
何言い出すの。
だって俺のほうが好きだもん、俺のほうが愛してるもん、って言う。
夫に抱かれている最中に、夫の動きと私の動きが違うことが、ある。
ああ、私は今、夫を通じて、彼に抱かれてる、って思う瞬間。
ダンナ、出張なの、二泊三日。とか話したりすると、夫が帰る日に聞こえてくる。
今日ヤるんでしょ、おいしいもの作って待ってんでしょ、ダンナ、ヤらないわけないじゃん
拗ねてる。
夫がヤろうとしたけど避妊具の買い置きがなくて、それ以前に私は眠かったし、じゃあ今度ね、って、おやすみーって私は夫に背を向けて寝ようとしたら、彼が
ざまあ(笑)って言う。
何言ってるの。
俺のものなんだから、指一本触れさせないんだから、って。
ホントに、バカだ。
夜、お布団に入るとすぐに、待てない、って言う。スマホ見ないで、って。
はい。
めちゃくちゃくる。
何百回も何千回もしたい、って言う。
その言葉通りみたいに、とにかく、すごい。
お互いにとにかくただ求め合ってる。
泣きながら、私は幸せに包まれている。
恍惚感みたいな。エクスタシーってやつだ。
宇宙に浮かぶ。二人で。
久し振りだ。去年の今頃も、そういえばあった。
抱かれながら光が見えて、あそこに二人で行くんだよ、って彼が教えてくれた。
怖い、って私は言う。
二人だから行けるんだよ、大丈夫、僕、ちゃんと連れてくから。
宇宙に浮かんだ私は幸せで、ただ彼とたゆたっている。
そしたら宇宙が告げる。
もっともっと光を授けるから
もっともっと照らしてゆけ、と。
まぶしいくらいの光に包まれる。
その後も、私たちは何度も何度も求め合う。泣きながら。
愛してる、って伝え合う。
ずっとずっとずっと離さないから、って彼が言う。
私もあなたを守る、愛で包む、って私は言う。信じて、って言う。
一晩中ずっとそんなんで、うつらうつらして目を覚ます度に、やっぱり愛を感じて、私は、ああ、彼の愛に包まれてる、って安心して、また抱かれて、目を閉じて。
朝、目が覚めても私はやっぱり愛に包まれていて、それと同時に、ヤりすぎてぐったり疲れてて、夢でこんなに求め合ってるのに、お互いにお互いの現実が何も変わりなく始まることに、私は泣けてくる。
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