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30歳の誕生日を迎えて思うこと

昨日と今日で人間はそう変わらない。お風呂上がり、Amazonプライムでぼんやり刑事ドラマを見ていたらいつの間にか日付が変わっていて、30歳の誕生日を迎えた。

29歳と30歳は、やっぱりなんとなく違う。十の位が変わるのは、やっぱり違う。子供の頃、よく叔父に「(年齢が)一桁のくせに」とからかわれていたのがとっても悔しくて、10歳になったときは特別嬉しかった。20歳になったときは世の中では成人という区切りであって、公的に大人に位置付けられるし背筋を伸ばさなきゃな、とは思った(とは言え背筋の伸びていない20代だったけれど)。そうして30歳。今のところあまり変化は感じていないけれど、人生の先輩たちが言うには「30代からガクッとくるよ」ということらしい。だから体力づくりにジムにも入会したけれど、この状況なのでしばらく行けそうもないし、お肌の角は27歳の頃にとっくに曲がっているし、これからじわじわ"30代あるある"みたいなものが見えてくるのだろうか?

さて、30歳の誕生日といえども夫は単身赴任中、週末は東京に帰ってくることが多いけれど、今この状況下ではもちろん自粛。実家に帰るのも自粛。一人で過ごすことになるので何をしよう?(主に何を食べよう?)とずっと考えていた。

まずは25歳の誕生日に決めた「30歳の誕生日にいちごタルトをホールで食べる」を実行すべく、近所のケーキ屋で予約していたケーキを受け取りに行った。予約の際、「メッセージはどうなさいますか?」「ロウソクは何本必要ですか?」という質問にドギマギしながら、すごくふわっと「名前は要らないです。ロウソクは小さいやつをください。」と返しながら、こっぱずかしくてマスクの中でニヤニヤしていた。後々考えたら、いちごタルトに「Happy Birthday」だけではあまりに大人ぶっている気がして、受け取りのときに「30」の数字のロウソクをささっと買った。

夕方には、近所の大好きな居酒屋がこのご時世でテイクアウトを始めたので、つまみを買いに行った。店員さんたちは相変わらず気持ち良く対応してくれて、ああそれだけで良い日だなと思える。ずっと家にいると、人となんでもない会話をするということがないから。

夫からは、ビールとビールグラスのプレゼントが届いた。ヤマト運輸は事前に配達のお知らせをしてくれるので、前日に「明日お届けの予定です」という連絡がきて、サプライズで配送してくれただろうにバレちゃったな〜と笑っていたのだけど、想定していたビールを受け取って満足していたら、なんと想定外の2箱目も届いて、ガラス食器ブランドのビールグラス(名前の刻印入り)が届いて感動した。サプライズのプレゼントなんて何年ぶりだろう。「今度の誕生日は記念すべき30歳だからね!」と何度も念押ししておいて良かったな。

最近はだいたい毎年12月にアウトレットに出かけて、誕生日プレゼント分とクリスマスプレゼント分で欲しいものを買ってもらうというのが暗黙の決まりになっていたけれど、久しぶりに向こうの意思で選んだプレゼントをもらうとやっぱりすごく嬉しいなあと思って、その夜は早速もらったグラスでもらったビールを頂いた。

ということで、30歳の誕生日を迎えて思うことは、特に真新しいことでもないけれど、改めて一つひとつの出来事を大切に過ごしていこう!と。これは中学を卒業するときに思ったことで、わたしの人生のモットーでもあるけれど、自粛期間の過ごし方も貴重な経験だと思って楽しんでいく!一人の誕生日!30歳の誕生日なのに!5年前から楽しみにしていた誕生日なのに!一人!最高!好きに過ごし放題(家の中で)!

通常の生活に戻れるときがきたら、またその時に30歳の誕生日会をやります。その時たとえ何歳だったとしても。

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