過食嘔吐

「過食嘔吐」
(食欲のコントロールができなくなり我を忘れて食べ過ぎてしまう症状。その後「なぜ食べてしまったんだろう」と罪悪感や嫌悪感を抱き、この事をなかったことにしようと意図的に吐く)

元々「食事」に対して興味が無く丸一日何も食べない日もあったし、エナジードリンクとお菓子だけ食べて終わる日もあった。エナジードリンクさえ摂取していれば1日中働ける僕だった。

まあでも僕だって人間なので「お腹空いた」という感情は芽生える。他人より「お腹空いた」と考える時間が短いだけ。

そんな僕が過食嘔吐気味になったのは2021年の12月。

仕事(縛りというタイトルの作品を生み出すきっかけとなる職場である)から帰ってコンビニに寄ってご飯を買った。一人暮らしを始めて随分経つが自分の為だけに自炊してる自分が嫌で、意味が分からなくて数える程しか自炊はしていない。
(自炊はしないけどそれなりに料理は出来る)

コンビニで買ったご飯をレンジにぶちこんで数分待って取り出す。
人間何も食べずに3日、水だけで7日は生きれるとテレビが言っていた。
「美味しい」と思いながら食べてるというよりは仕方なく生きる為に食べてる感覚。

食べないなら食べないでいいのに1日働いた後は少しでも自分に優しくしたい。
 
食べ終わった後、何故かその日は「食べてしまった」という罪悪感が僕を押し寄せてトイレに駆け込んだ。

手を口の中に突っ込んだ。
摂取した物が面白いくらい流れていく。
それと同時に罪悪感は消えて消えたいという感情も消えた。
一人暮らしというお陰もあり誰にも気づかれず誰にも注意されず。ずっと辞めれなくて2024年になった今でも食べたらトイレに駆け込む生活。

ただ全部吐き出すわけじゃない。
友達やお店のスタッフ、家族との食事は普通にするし、人並みに食べる。食べ放題なんてのも行ったりする。

「いつもエナジードリンクしか飲んでないのに良くそんなに食べれるね」なんて言われたりもする。

「なんで戻しちゃうの?」という質問には「太りたくないから」と答えるだろうし「治らないの?」という質問には「治す様な事じゃない」と答えるだろう。




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