タバコの話
タバコは嫌われている
わたしも好きじゃない
臭いから!くさい!クサイ、身体に良くない
そんな私も16歳から32歳までヘビースモーカーでしたという話
わたしは団塊の世代の子どもたち世代なので、思春期から社会人にかけて喫煙は一般的だった
むしろ吸わない人のほうが少ない(男性は特に)時代だったと思う
きっかけとか
わたしは高校生の頃から、
親公認で家の中だけで吸うという特殊な環境だった
進学校に通っていて生活態度普通で、なんとなく吸い始めたタバコを止められないという感じ
母親もちょっと変わっていて特に止められなかった
高校生2年で初めて付き合った彼も喫煙者だったし、現在に至るまで恋愛してきた相手は全員喫煙者だった(そんな時代だった)
良いこと悪いこと
食後やお茶するときは必ずタバコが必要で無意味に喫茶店に入っていた
昭和っぽい昔ながらの喫茶店やカフェが好きで、もちろんどこも喫煙できたし友だちも喫煙者が半分くらいいた
喫茶店のマッチを集めたりしていた
タバコ吸わないと落ち着かないので休憩が多かっ
お金がかかるのでたくさんアルバイトをしていた…
匂いは気になるのである程度気を遣ってたけど、吸わない友だちからしたらかなり迷惑だったと思う
社会人になると吸える場所と時間が限られるのでかなりストレスが増えた
止めたいけど、家人が吸うので家で我慢が継続できずよけいイライラする
結局止めたいな、と思いながら吸う良くない吸い方になっていた
MCTD(膠原病)とレイノー症
膠原病の発病がレイノー(指先が真っ白に凍ったようになる)だったので、明らかにタバコ吸うと良くないのはわかった
タバコを吸うと末端から冷えていくのがよくわかる
仕事を何回か変えているのでストレスがあったり変に時間があったり(退職中)禁煙チャレンジしたけど、実家にいる間は無理だった
一生ムリ!と思っていた
指先が凍ると心まで寒くなって、考えることが暗くなる…
11月ぐらいになると朝の通勤時点で手足が真っ白になるので、手持ちカイロをずっと常備していた
3月まで毎日!充電式のカイロとかのUSB式のバソコン用カイロとかいろいろ持っていた
禁煙のしかた
31歳のとき結婚して、夫の実家の近くに住むことになった
実家付近にくらべ、とても空気のきれいなところでタバコ吸うのがもったいない!と最初に思った(笑)
ちょうどタバコが大幅に値上がりし、禁煙ムーブメントが始まりだした頃、再度禁煙チャレンジすることにした
あるタレントが大麻と覚醒剤で取り上げられて大騒ぎしていたころだったのでその年のことは忘れない
タバコやめるだけでもかなり苦痛なのに覚せい剤やめるのは本当に大変だろうなと思いながらテレビやインターネットを見ていた
・禁煙パッチとか薬は使わない
・吸いたくなったら、ガムかスルメか水で代用する
・電子タバコを手に持って吸ったつもりになる
・なぜ止めるのか理詰めで自分に言い聞かせる
(やめたほうが明らかにメリットがある)
それを2.3週間継続できたら、タバコは止められる
身体の中からニコチンが消えるのは大体それくらいなので
タバコが日常から消えて、家の壁が汚れ無くて、肺も汚れ無くて、血も少しずつきれいになって、食べ物の味もよくわかるようになった
タバコをやめると太るというけどわたしは特にそれはなかった
むしろ運動をたくさんするようになって痩せたかもしれない
空気の良いところに住んだことと仕事などのストレスが無くなったことでかなり体調はよくなったし性格も前向きになった
タバコやめた自分えらい
自分に自信がついたのかもしれない
それぐらいタバコを止められないことがコンプレックスだったのかもしれない
タバコは嗜好品なので、楽しく吸うべきだと思う
値段も高いし、社会人だと仕事のツールになったりもする
タバコはストレス解消になると思って楽しく吸っていると身体にとっても良いものになると聞いたことがある
身体にとって毒なのに止められない、辛い、と思いながら吸うと、本当に身体に悪いらしい
それを本で読んで、すごくふわっとした表現だけど妙に納得した
確かにタバコ吸ってても長生きする人もいるし、タバコ吸わなくても肺がんになる人はなる…
気って結構大事なものだと思っているので、知り合った人とタバコの話をするときはこの話をするようにしている
全くやめる気ないっていう人の方が元気で健康そうなのは確かだ
タバコを吸わない世界はとても生きやすい
時間も有効に使えるし、幸福感も上がったような気がする
タバコたくさん吸っていたり、苦労?を乗り越えた個人的な思い出を踏まえた末の幸福感なのかなぁと思っている
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