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転載:アームズ式のペーパードリップ

2020年4月から9月末まで半年間、so good coffee という名前で週1回平日の3時間だけ店頭に立って自家焙煎珈琲豆を販売していました。ブランドは友人が継続し、わたしは別のブランドを立てることにしたので(店頭に一緒にいる時間がなくなると相談も不便なので)、当時せっかくだからいろんなことをやってみようと作ったnoteから、自分の書いた記事を転載します。写真は当時載せたもので、これもわたしがアップしたものです。
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so good coffeeのナカヤマです。豆を売ってると、よくオススメのコーヒーの淹れ方なんか聞かれます。まずはお手軽なペーパードリップをマスターしたい。ベテランは、道具を選ばずおいしいコーヒーが淹れられるのですが、なかなかうまくいかないわたしは、手持ちの道具をまず使いこなすことからスタートしたい。

わたしの手持ちの道具は、湯沸かしは小型の鍋。ドリップポットは細口のこぶりのポット。ちっともかわいくないけれど、ちょっとソレっぽい。ドリッパーはハリオのV60の01(一番小さいやつ)。円錐で、大きめの穴が特徴。サーバーはそのうちかっこいいやつをと思うのだけれど、今は500㏄の耐熱ガラスの計量カップ。あと、ペーパーフィルターはいろいろ考えたのだけれど、ハリオ純正の白。白い方が色がはっきりわかって好みかな。未晒は紙くさいのがちょっと気になる。

道具は何でもよいのだけれど、アームズ式ですっきりしたコーヒーを淹れたいならドリッパーはお湯がストンと落ちていくV60を。そして、細く太く自在に注げるポットを用意すると楽。

あちこちに書いてある「おいしいコーヒーの淹れ方」は、わかってくるとそれぞれに理にかなっている。このアームズ式も、ぜひこの通りにやってみてほしい。濁りやイヤな味を飲み物に混ぜない、一番単純なやり方だと思っている。

1.まず、コーヒー豆を計る。人数×10g+10g。ひとりなら20g。
2.コーヒーの挽き目はお湯を注いだ時に溜まらないで落ちていくくらい。わたしはちょい粗目の中挽きが好き。
3.沸騰したお湯は、ポットに移すとちょっと温度が下がる。ペーパーを濡らさないように、真ん中からせいぜい500円玉くらいの円にそそぐ。20~30秒くらい蒸らすんだけど、ちょうどぽたぽた落ち始めるくらいの量が一番いい。
4.落ち始めたら(20秒~30秒経ったら)そうっとお湯を注ぎ続ける。ペーパーにお湯はかけない。ペーパーにコーヒーが染みていくから、お湯ははじまでしみ込んでいく。
5.お湯は止めない。細く落とし続けて、1人前60㏄、2人前80㏄、3人前100㏄のコーヒーの一番だしを取ったらドリッパーはそっとはずす。
6.原液ともいうべき濃いコーヒーを3倍程度(好きな濃さに)のお湯で割る。

かなり贅沢だと思うけれど、これでうまみ成分がたっぷりあって雑味がなく、後味スッキリのコーヒーになる。すごく上手に入ったときは、4倍に割っても十分な濃さのコーヒーがとれる。喫茶店では1人前12~20gのコーヒーを使うらしいので、特別贅沢なわけでもないのだけれど。

おいしいところは1分半くらいで出きって、あとは雑味を含んだ出がらしが抽出されるんだそうだ。出がらしもそれなりにコーヒーのうち。でも、ほんとにおいしいところだけ飲みたいと思うかどうか、それはその人次第だけれど、この方式、やってみるとぐっと違うコーヒーに出会えるはず。

うーん、がんばります。

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それぞれのスタイルで、それぞれが好きなコーヒーが淹れられるのが一番なので、必ずそうしなさいというようなものではないのだけれど、ひとつの提案として。


コーヒーの焙煎機がほしくてコツコツ貯金中。なかなか貯まらないけど、あなたのおかげで一歩近づきます。