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君の繊細さ

君の繊細さは 君の弱さ
けれど
君の繊細さは 君の武器でもある

それを君は時々ふりまわして
「お前らは鈍感だから分かんないんだよ」となじる

君の剣は両刃だから
ふりまわすと君まで怪我をしてしまう

そうしておいて
君はその怪我まで僕らの責任にするんだ
「お前らのせいでこのザマだ」と言い捨てて

違うよ それは
君は君の剣で 自分を切ってるんだ

そして君は血をダラダラ流しながら
「見て。かわいそうでしょ」と泣き笑いの表情を浮かべる

違うよ それは
その剣は君自身のものだから
もっとていねいに扱わないといけない
ちゃんとした扱いかたを知らないといけない

そうでないと
君はいつまでも自分を抱きしめることができない

僕が君の繊細さにうんざりするのは
それが君自身をも傷つけるからで
しかも
そのことを君自身が気付いていないからだ

君が君自身を切りつけない日がくることを
僕は願っている

そうでないと
僕らはいつまでもうまく向き合うことができないし
抱きあうことさえも難しいんだよ

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