路(みち)なかば
先に歩みを進めた者は 彼が歩むだろう道を知っている
後をついてくる者は 彼が指し示そうとする道を いまだに知らない
知っている者と 知らない者は どうやって分かり合えばいいのだろう
同じところには立つことができないというのに
理解の雨が降るには どれだけの涙が必要なんだろう
乾いた荒野に立ち 自分が歩んできた道を振り返る
乾いているのは道だけじゃない
そこにある 私のこころも また
知らないからこそ 悩み
知っているからこそ また悩む
時々 路傍の石に腰をおろし 途方に暮れるという点では
誰もが路なかば
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