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わかれびと

あなたの世界が
私なしでも成立するのだという
残酷な事実

あなたの世界に
私は二度と触れることができないのだという
絶望

それこそが
あなたが私に与えることのできる
致死的な痛み

あなたが幸せそうに笑っていても
あなたが孤独に泣いていても
私はその痛みから逃れることができない

残酷なことに
私の世界もまた
あなたなしで成立してしまっている
あなたに二度と触れられなくとも

いっそ
あなたがくれる痛みが
この身を蝕んでくれればいいのに

そうすれば
私はあなただけのものになって
もうどこにも行かなくてすむのに


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