新しい朝に

まどろみの中で 僕は傷付く
昨日と同じ場所で 目を覚ましたことに

夢を見る前の僕は もうここにはいないのに
僕のカラダは 昨日の僕と同じ形のくぼみを作っていた

僕は夢を見ていた とても長い夢を 
あまりにも甘くて 心地よい夢を

それがいつかは醒める夢だと知りながら

気が付けば ずいぶん長い時間が経ってしまった
これが夢だと忘れてしまうくらいに

けれど いつしか朝が来て 夢は突然終わった

僕はもう二度と あの夢の中に戻ることはできない
すでに 新しい朝はやってきてしまった

僕は生きる 新しい僕を 夢の残したものを抱えながら
目が覚めたときに 僕の頬を伝っていた涙は もう乾いてしまったのに

夢が残したものを それを語る言葉を まだ僕は知らない

それでも 僕は生きる 
新しい朝に 新しい僕を探して

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