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経験者が語る国際バカロレア資格と選択科目の選び方

国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)とは?

国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与えられる、国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラム。

選択科目の選び方

バカロレアでは2年間勉強する合計6科目を選ぶ必要があります。基本的な選び方としてはHLの科目を3科目、SLの科目を3科目選びます。この時、HLを4科目、SLを2科目選択してもいいですが、勉強量がとても増えるので先生と相談することをお勧めします。(私はHL4科目、SL2科目選択して問題ありませんでした)

グループ1(Studies in Language and Literature)
グループ1はまず自分の一番得意な言語を選びます。私の場合はEnglish Literature SL を選びました。このグループでは一般的に Literature と Language and Literature から選ぶことができます。難易度としてはLiterature の方がLanguage and Literature より難しいと言われています。しかし、本人の得意不得意によって変わってきます。小説などを読むのが好きな場合は Literature、新聞など記事などのメディアの分析をするのが好きな場合は Language and Literature の方が向いているでしょう。

グループ2(Language acquisition)
ここではグループ1とは違う第2言語を選びます。私の場合は Japanese A HLを選びました。得意な第2言語がない場合は ab initio という初級の言語レベルのクラスもあります。第2言語にはあまりかける時間がないのですでにある程度できる言語を選ぶのが一番かと思います。

グループ3(Individuals and societies)
グループ3では地理、歴史、経済、ビジネス、心理学などたくさんの文系科目から選ぶことができます。自分の学校では教えていない科目でもオンラインで授業を受けることができるので好きな科目を選択するといいでしょう。私は History SL を選びました。私の学校では Economics と Psychology が人気の科目でした。ここで気をつけたいのはオンラインで授業を受けることに決めるとさらにお金がかかることと周りの友達とは違う科目を取っていて友達に宿題などの相談がしにくいということです。

グループ4(Sciences)
グループ4では生物、化学、物理などの理系科目から選ぶことができます。私は Biology HL を選びました。志望校が理系学部の場合出願要項などを確認して基準を満たしている科目を選択することが大切です。国内の医学部では数学HLと生物、化学、物理の中の2科目HLを求める大学が多いです。きちんと確認して選択しましょう。

グループ5(Mathematics)
グループ5では数学を選択します。Mathematics HL, SL, Further Mathematics HL, Mathematical Studies SL の中から1科目選ぶことができます。私はMathematics HL を選択しました。数学が得意でない場合は Mathematics HL を選択することはお勧めしません。私の学校では数学HLと取っている人は学年で4人しかいませんでした。最終的に数学に合格したのは私を入れて2人だけでした。Further Mathematics は超人レベルと言っても過言ではないでしょう。数学が不得意な人は見栄をはらずMathematical Studies を選択することが聡明です。数学にかける時間を他の科目にかけることができます。

グループ6(The Arts)
グループ6では美術など芸術系の科目を選択することができます。これらの科目に興味がない場合はグループ1からグループ5の中の科目を一つ選択することができます。私はChemistry HLを選択しました。志望校がDouble Sciencesを要求しない限りグループ6は美術を選択することが一番簡単だと思います。

科目選択で一番大切なのは志望校が要求している科目を正しいレベルで選択することです。自分のレベル、モチベーションなどをしっかり考えて先生と相談しながら科目選択をすることが大切です。もちろん途中で変更することはできますが、とても効率が悪いのでおすすめしません。一度科目を選択したら2年間貫きましょう。

合否の基準は?

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配点は6科目あるうち各科目が点、そしてTOK(Theory of Knowledge)とEE(Extended Essay)のスコアが合わせて点の合わせて45点満点。合格点は45点満点中24点。つまり、換算すると各科目でを取れればバカロレア資格が取得できます。

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しかしここで気をつけたいのは各科目の点数以外にもいくつか満たさなければならない基準があるということです。

CAS(Creativity, Activity, Service)の科目でPASSの評価をもらうこと
全ての科目において"N"が与えられないこと
TOKとEE両方ともD以上の成績を取ること
全ての科目においてがないこと
が3つ以上ないこと(HLとSL)
3以下のスコアが4つ以上ないこと(HLとSL)
HLの科目3科目において合計点が12点以上であること(HL科目を4つ以上取っている場合は一番高いスコアの3科目の合計点)
SLの科目の合計点が9点以上であること(SL科目を2科目しか取っていない場合は2科目の合計点数が5点以上であること)
カンニングなどの行為によってペナルティーを受けていないこと

CASの合格基準は学校によって様々であり、結構曖昧なことがあります。CASが不合格だったためバカロレア資格を取得することができなかったという人は稀にいます。しっかりとCASの担当の先生に嫌われないように活動することが大切です。よっぽどのことがない限り落とされることはないでしょう。

EEとTOKのエッセイは先生に何度も読んでもらいアドバイスをもらうことが大切です。期限直前まで手をつけないのではなくしっかりとコツコツ書き上げることが大切です。ここで3点を取れたらアドバンテージをもらえるのでしっかり頑張りましょう!


最後まで読んでいただきありがとうございます。ほぼ不登校だった私でも国際バカロレア資格取得できたのであなたもきっと大丈夫!応援しています。

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