見出し画像

物語を感じる風景〜2人は両片思い?〜

昨日、私は車に乗り信号待ちをしていました。

車の前には、2人乗りのバイクが私と同じく信号待ちで停まっています。

バイクの前側には、ブラウンのジャケットを羽織った男性、
後ろ側には、ヘルメットから短めのポニーテールの髪を覗かせ、ショートブーツを履いた女性が乗っています。

ヘルメットを被った2人の顔は見えませんが、
スラリとした体型、雰囲気から20代〜30代くらいかなと思いました。

信号待ち中で特にする事のない私の脳内では、この男女にまつわるストーリーが広がり始めます。

女性の両手は、自らが座る座席の両サイドに置かれています。

信号が青になった時、もしその両手が男性の腰に回されれば、2人の関係は気心が知れたカップルかな。
それとも、もしかして仲の良い兄妹?

もし、両手がそのまま座席をつかんでいたら、
付き合い始めのカップルか、もしくはただの友達。
もしかしたら、両片思いのくすぐったい関係なのかも。

なんだか、ためらいがちにも見える女性の両手。

物語を紡ぎ出す、両手。

そして男性の背中からも、何か目には見えない感情が溢れ出している様に感じました。

女性の両手を受けとめたいと待ちわびている様にも見える、こそばゆい感情を秘めた背中。

‥‥‥

信号が青に変わり、女性の両手をそのままに、
バイクは動き出しました。
左折しようとすると、右側から白い車が。

バイクの男性は、白い車を気にして一時停止しました。車が通り過ぎるのを待つか、自分が先に行くべきか。男性が数秒思案するのが伺えます。

すると、白い車の運転手がジェスチャーで
「先に行っていいよ。」と合図をしました。

バイクの男性が軽く会釈すると、後ろの女性も同じ様に会釈し、2人を乗せたバイクは高速に乗る為の車線にゆっくりと徐行していきました。

私は直進、彼らは右折。

10分にも満たない時間ではありましたが、
なんだか想像力を掻き立てられる、
素敵なひとときでした。

‥‥‥

今日も全ての出来事は、物語の様に紡がれてゆく。

最後までお読みいただき、ありがとうございます☺️

*riria  happiness*

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?