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梁川梨里(やながわ りり)
2019年5月25日 16:30
海の上を水平に二本の帯が進んでゆくひかりと、やみの、狭間を泳ぐのはわたしの脳のうちでありきみの世界の一部だ 僅かな周期のなかでわたしの生は保たれていてふと、踏み外した階段でからだを斜めにした降る前に触れた帯の一糸が入れ替わり、捻れた 生きながら死んだり死にながら生きたりそのことにさえ気付かずに形態としの硬直のみを畏れていた あいまいなシグナルを目をつぶり、