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わたしのなかのひとり (エッセイとつぶやき)

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2015年12月の記事一覧

目をかける【エッセイ】

目をかける【エッセイ】

わたしの祖母はお茶とお花の先生をしていた。
相当、癖のある人だったが、ストイックで企画力にも長けていたためか、お弟子さんの数はどんどん増え、看板分けしてもらった先生のお弟子さんの中では一番流行っていた。それは華道で特に顕著で、四季に合わせた生花だけではないもの、夏にはちょこんとお人形が座っているモビール等、子どものわたしがワクワクするようなものも多かった。小学生のわたしは時々参加させてもらい、お弟

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