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【SWEET聖地巡礼】スティーヴ・プリーストのメモリアル・ベンチ
本ブログでは、現在イギリスに長期滞在中であり、英国バンド・SWEETのファンである私が、SWEETの聖地に赴いてレポートしていきます。
今回は、SWEETのベーシストであるスティーヴ・プリーストのメモリアル・ベンチを訪ねて、ミドルセックスにある教会「St Mary The Virgin Parish Church」へ行ってきました。
スティーヴのメモリアル・ベンチ
スティーヴの自伝『Are You Ready, Steve?』(1994年)によると、Hayesというスティーヴの出身地に位置するこの教会は、スティーヴが子どもの頃に聖歌隊に参加し、活動していた場所だということです。
スティーヴは1968年にSWEETの立ち上げメンバーとして参加し、1970年代にグラムロック・バンドおよび、ハードロック・バンドとしての成功を収めます。その後、1980年代初頭にバンドを離れ、離婚をし、長女のリサを残して渡米。当時ニューヨークのキャピトル/EMIレコードの社員だったアメリカ人女性と再婚をしました。その後、スティーヴはアメリカを本拠地として、2人の子供を育てます。また、セッションワークへの参加や他アーティストとのコラボレーションなどでも活動を続けます。イギリスではギターのアンディ・スコットが「SWEET」の活動を続ける一方で、スティーヴは2008年にアメリカで自身が主催の「SWEET」を立ち上げ、バンド活動を行いますが、2020年6月4日、72歳で帰らぬ人となりました。
2022年、イギリスのファンとイギリス在住の長女・リサによって、スティーヴに所縁のあるこの教会にメモリアル・ベンチが作られました。
最寄り駅は地下鉄「Elizabeth Line」の「Hayes & Harlington」駅。そこから徒歩24分、もしくはバスで7分移動します。
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「Church Green」のバス停で下車すると、すぐ左手に教会が見えてきます。
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教会の周囲は墓地になっています。
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私が行った5月中旬の時点で、既に草がくるぶしの高さまで生えていたため、草をかき分けながら進んでいくと、そのメモリアル・ベンチがありました。
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誰かが、置いて行ったのでしょうか。雨にあたって汚れてしまった形跡がありますが、スティーヴの顔写真がベンチ右手にかかっていました。
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1976年来日時のスティーヴ・インタビュー
スティーヴは長女・リサへの愛を自伝の中でも綴っていますが、実は1976年来日時に伊藤正則さんによって行われたスティーヴのインタビューとその後記(『音楽専科、1976年10月号』)の中でも、リサについて言及があります。
(※インタビュー抜粋)
―プライベートになっちゃうけど、結婚してるのかしら、日本のファンは知りたがっていると思うよ。
スティーヴ:残念ながら結婚しているよ(笑い)。僕には8歳になる女の子がいるよ。アンディーは2歳になる男の子が、ブライアンには1歳になる女の子がいるよ。
(ここで『東芝』の方が、この事は書かない方がいいんじゃないかと、しきりに心配するが『専科』の方がイイヨ、イイヨと押し切る!)
〇インタビューを終って(※抜粋)
あのワイルドなステージからは考えられぬほど、落ち着いた静かな人で、8歳になる女の子に、着物と人形をおみやげに買った事を話す、彼の横顔に、僕は彼の素顔を見たような気がした。
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子どもの存在を隠した方が良いのではないかと『東芝』の方が心配しています。当時のSWEETのアイドル的なプロモーション事情が垣間見れる興味深いインタビューでした。
もうすぐスティーヴの命日、6月4日です。Rock in peace! Steve!!
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