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【悲報】ロンドンのドミトリーでトラブル発生!

ロンドンのドミトリーに滞在したときにトラブルに遭った話です。

そもそもドミトリーとは大部屋にベッドが複数台置いてあり、その部屋を寝室として複数人で共有する簡易宿泊施設を指します。そのため、比較的割安であることが特徴です。ドミトリーの体験談を調べてみても、節約できたというお話だけではなく、「滞在客とコミュニケーションが取れる」ですとか、「友人ができた」などなど、良いことが書かれています。

私はロンドンはSwiss Cottageにある某ドミトリーで、12人部屋1室(2段ベッド6台で、女性限定部屋)のお部屋を3泊4日で予約しました。その宿泊施設は、とても美しい建物が魅力で、各ベッドはカーテンで仕切られるし、日本人の滞在経験者からの評価も良い場所でした。

最初の2泊は何事もなく過ぎましたが、3泊目の夜に事件が起きました。

まず、私が夜19時頃スーツケースの荷物を整理してました。イギリスなのでまだ外も明るく、寝ている人も少ない時間です。そのため夜中にやるよりは今やっておこうと判断しました。
私は2段ベッドの上段を利用しており、下段のベッドのちょうど隣で荷物を整理していました。荷物を入れているビニール袋に触れる"ガサゴソ"とした音だけが響いていたと思います。
すると、私のベッドの下段に滞在中の女性が(ネイティブの英語が早口過ぎて聞き取れない部分もあったのですが、要するに)「こっちが寝てるのに物音立てられてうるさい。昨日からイライラしている」と苦情を呈してきました。

そのため、私は悪かったなと思いつつ、荷物整理の続きは部屋を出て廊下で行いました。その後コインランドリーで洗濯などの用もやり、21時30分ごろ寝ようと思って、部屋に戻り、ベッドで横になりました。

すると、23時ごろ下段の女の人が、急にガタガタ動き始めました。
そして、「自分の携帯電話がない!」って言い出して、彼女は荷物をひっくり返して探し始めました。さらに「あのBitch(おそらく私のこと)がやったに違いない」みたいなことまで言ってるのが聞こえてきました。

他のルームメイトが「あなたの携帯電話を鳴らしてあげようか?」と提案し、電話をかけるも、携帯電話は鳴らないといった状況でした。
すると女の人が「この人がさっきから荷物を出したり入れたり繰り返してたから、怪しい!」と憤慨してきたのです。さらに早口で他のルームメイトにその苛立ちを表現していました。

しかし私は寝起きで頭が回らなかったのと、下手な英語で余計なことは言ってはいけないと思ったので、黙ってその様子を見守りながら、どのように身の潔白を示そうか考えていました。
また、無闇に「Sorry」と発さないように心得ながら、ひとしきりその人が被害に遭っている旨を周りに話し終わったタイミングで、私は「I didn't do that.(わたしはやってない)」とだけ言いました。

しかし、その女性は私を犯人扱いしておきながら、私と対話する気は全くないようでした。他のルームメイトから「受付に聞いてみれば?」と言われて、その人は受付に行くも、何も対応してくれなかったと言いながら帰ってきました。

そして、私の目を睨みながら、「私が寝てる間に、(カーテンで仕切られている)私のベッドに手を入れて、誰かが充電中の携帯を盗んだんだ!」「じゃあ誰がやったの?この部屋のカードキーを持っている人しか居ないでしょ!だれ?」といった具合に畳み掛けてきました。
私は再度「私はやってないし、誰がやったのかもわからない。」と答えました。その際はなるべく「気の毒だね」という気持ちを表現することに努め、とりあえず神妙な面持ちで見つめるようにしました。
結局その女性は、「どこにでも犯罪者は居る。ここには居てらんない!」と言い放って、再度私を睨みながら荷物をまとめて部屋を出て行きました…。結局翌朝になってもその人は帰ってきませんでした。

以上、そんな形で、私は濡れ衣を着せられそうになったのでした。

一つだけ救われたのは、他のルームメイトの存在でした。
その女性が受付に報告に行ってる間、一部始終を聞いてたほかのルームメイトに対し、私は「今の聞いてた?私は英語が得意じゃないんだけど。でも、私はやってないんだ。」と伝えました。
すると、その人は「彼女が今クレイジーになってるだけだよ。それにここにはカメラがないから証拠もない。ああ、あなた(私)ちゃんとした携帯電話持ってるじゃん。みんな荷物の整理はするから大丈夫。」といった具合に私を励ましてくれてたのでした。

ドミトリーの宿泊は「安価である」という点が最大の魅力であり、高価なロンドンでの滞在費用を節約するためには絶好の手段のように思われます。
しかし、共同部屋であることから、物が盗まれる危険性については危惧していましたが、まさか物を盗んだのではないか?と言いがかりをつけられる可能性があるということまでは、完全に盲点でした。

この経験は、私のロンドンでの数日間の思い出を最悪な印象に変えましたし、ただでさえ慣れないイギリス生活でメンタル不調にもなりました。

そのような嫌な思いをすることなら、最初から値段が高くても一人部屋のホテルを予約するんだったと後悔しました。

ぜひ、これを読んだ皆さんは、くれぐれも滞在先の選択をお気をつけください!





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