見出し画像

ペルソナ3.4.5の感想と評価(微ネタバレあり)

つい最近【ペルソナ3リロード】をクリアしたので、ペルソナ3.4.5の感想を語っていこうかなと思います。ネタバレは1割程度しますのでご了承を。もし、ペルソナというゲームをプレイしたいけどどんなゲームかよく分からない人が居たら参考にしていただけると幸いです。


1.まずペルソナはどんなゲーム?

 ジャンルはドラクエみたいなコマンド式RPGです。ストーリーはサスペンス要素が多く、先が気になるストーリーの良さがペルソナというゲームの魅力の1つです。
 また、主人公は高校生なので、表の舞台は高校です。部活や委員会、バイトといった自分達が学校に通ってた時もこんなのあったなと、あの頃に戻った気持ちにさせてくれます。
 その期間はなんと1年間!1日をどう使うかはプレイヤー次第です。バイトをしてもいいし、部活に顔を出してもいいし、気になるあの子とコミュを深めるもプレイヤーの自由です。
 そして裏の世界は普通の人間には認知できない場所が舞台で、その構造は作品によって異なります。その世界には「シャドウ」と呼ばれるペルソナ使いにしか倒せない化物が彷徨いています。

2.ペルソナって何?

 簡単に言えば【もう一人の自分】です。
召喚方法は作品によって異なりますが、裏の舞台である異世界で召喚を行えば、ジョジョのスタンドみたいに戦ってくれます。
 【我は汝、汝は我】という台詞が有名です。
また、誰でも使えるという訳ではなく、これも作品によって異なりますが、適正があったり、もう一人の自分を受け入れた時に【ペルソナ使い】として覚醒します。
これがまたカッコいいんだ……
さて、次からは各作品について語ります。順番は作者がプレイした順です。

3.ペルソナ4 ザ・ゴールデン

ストーリー評価

あらすじは、ある日町に連続殺人事件が発生した。原因はおろか、犯人像すら出てこない始末。警察が調査をしている中で、主人公達は「マヨナカテレビ」という「真夜中0時に消えたテレビを見つけると運命の人が見える」という都市伝説を耳にする。だが、実際は異世界に繋がる入り口だった。連続殺人事件とマヨナカテレビの関係は!?といった感じです。
 ちなみに次の霧が出る前に「マヨナカテレビ」に入った人を助けないとゲームオーバーです。

 そんな今作はサスペンス要素がかなり強く終始「犯人は誰なんだ!?」という気持ちにさせられました。主人公達が葛藤する姿はこの作品が一番かなと。もうね最高。ちょっとペルソナというゲームをやってみたいけど……という方にはぴったりです。値段も2000しないのでお買い得です。

この世界のペルソナ

 本作に登場するペルソナは他作品と違い、「シャドウ」として襲いかかってきます。その理由は、異世界に出てきた【もう一人の自分を否定してしまった】からです。
 例を出すと、勉強を一番に考えることを教育された人が居たとしましょう。でもその人は他の人と同じように遊びたいと心のどこで思っていましたが、必死にその気持ちを抑え込みます。この時点で【遊びたい】という気持ちを否定してしまっています。そんな気持ちを持ったままマヨナカテレビに入ると、自分を拒否したと思った【シャドウ】が主人を襲いかかります。
しかし、そんな自分も自分だと受け入れた時、【ペルソナ使い】として覚醒するという流れです。

 本作は他作品と比べ、ペルソナ使いとして覚醒するのに一番苦悩し、感動する箇所がダントツでトップです。
ただ1つ残念なのが、敵として現れそれを倒さないと覚醒しないため、自分を自分で倒せないといった展開がちょっと残念だと思いました。

キャラの魅力

花村陽介

 どんな物語にも言えることですが、主人公の事を理解しているキャラ。いわゆる【相棒ポジ】は主人公の次に魅力的じゃないといけないと自分は思っています。
 では、本作はどうでしょうか?一言で言えば最高です。調子に乗らず、ツッコミやボケも完璧なムードメーカーキャラです。普段は頼りなさそうな彼ですが、異世界では頼れる相棒として活躍してくれます。
多分本作が一番まともな相棒ポジ(ボソッ
 また、他の仲間キャラも魅力的で「うわーこんな奴らが仲間なのかよ……」という気持ちにはなりませんでした。
ただ、1つ残念な点は仲間以外のキャラのコミュが微妙だったことです。積極的にコミュを上げたいなという気持ちにはなりませんでした……
 まぁ、元々プレステ2からキャラデザやイラストは変わってないのでグラフィックがちとあれですが……ちなみに作者の推しは「里中 千枝」です。

まとめ

 本作は1週クリアするのにかかる時間は30~40時間くらいです。ペルソナは周回前提のゲームなのでありがたいですね。
 ちなみにですが、作者はダントツでペルソナ4が一番好きです。小さな田舎町に発生する大きな事件。このシュチュエーションが堪らなく好きです。グラフィックは他作品より劣りますがオススメできるゲームです!
 だから早くリメイクキボンヌ

4.ペルソナ5 ザ・ロイヤル

ストーリー評価

 あらすじは街では数ヶ月前から精神に異常をきたした人達による事件が発生していた。
そんな事件が立て続けに起こることに市民は恐怖していた。
画面は代わり、冤罪により別の高校に転校することになった主人公。だが、転校初日に学校では見たことない世界に飛ばされてしまう。その世界の正体は、汚く素行が悪い大人の精神を移す「パレス」という場所だった。「パレス」に存在する「オタカラ」を盗むと現実世界でその大人が改心すると知った主人公達は、そんな大人達の真実を世に知らせるため「心の怪盗団」として立ち上がるという物語です。
 ちなみに5も期限内に「オタカラ」を盗まないとゲームオーバーです。

 本作は4と比べ無理やり感が強いと感じました。4ではちゃんと目的や計画性を持って次の被害者を助けるというものでしたが、5では適当にブラブラしてたら悪い大人に出会って、調べたら「パレス」が存在していた。といった流れが多く、行き当たりばったりなシーンが多かったです。まぁ別に嫌いではないですが、4をやった後だと正直「やっつけ感凄くね?」という作品でした。
 それでもストーリーの展開には目を奪われました。勿論オススメなのでペルソナにハマったら買おう!

この世界のペルソナ

 本作のペルソナは、「反逆」の意志によってペルソナ使いとして覚醒します。
また例を出すと、自由を許さず勉強ばかりさせる親が居たとしましょう。反抗しようにも心も身体もボロボロでそんな気すら起きない。でも、ある日身近に居た人に「そんな所に居ちゃ駄目。逃げよう」と諭されます。その言葉にハッとし、親と対立することを決意する。その決意の現れとして「ペルソナ使い」に覚醒するといったような流れです。

 5では、敵として現れないためボスと戦う前にペルソナ使いとして主人公を助けてくれます。この展開は結構好きで作者は覚醒する度に見いられてました。

キャラの魅力

坂本竜司

ナンバリング最新作ということで女性陣の魅力が凄く、告白シーンでこっちもドキドキしちゃいました。間違いなくここは過去イチです!
ちなみに作者の推しは「佐倉双葉」です。マジで可愛い…

 しかし相棒ポジが終わってます。見た目どおりのキャラで、素行が悪く頭が悪いです。仲間想いなのは確かなんですが、彼のうっかりで結構ピンチになるシーンが多かったです(公共の場で異世界の情報を大声で叫ぶなど)
簡単に言うと友達が秘密にしてと言ったことを何の悪気もなく言うタイプです。
 ぶっちゃけ居なくてもいいキャラです。終始イライラしながらプレイしてました。相棒ポジはぶっちぎりで最下位です。
 ただ、このアホ以外は全て魅力的なキャラなのでご安心を!

 また、仲間以外のキャラのストーリーも良くできており一時期、仲間のコミュをほったらかして上げていたくらいです笑

まとめ

 クリア時間は90~100時間!長いって……
周回前提のゲームでこのボリュームは地獄……
まぁ前作の4と比べて、戦闘やコミュが大幅に進化しており、やりごたえは5が一番です。

 また、本作とは別に「スクランブル」と「タクティカ」という5の派生作品が出ており、5の後日談的なストーリーです。正直に言うと「スクランブル」の方がストーリーがしっかりしており感動するシーンが多いので、5をクリアしたら是非とも買ってほしい1品です。
「タクティカ」はやめとけ。マジで。

5.ペルソナ3 リロード

ストーリー評価

あらすじは、家庭の事情で「月光館学園」に転校するこになった主人公だったが、寮に着いたと同時にシャドウに教われ、その時にペルソナ使いとして覚醒する。
 この世界では、1日と1日の狭間に「影時間」という一部の人にしか認識できない時間があることを知る。その時間では先ほど襲いかかってきたシャドウが活動できる唯一の時間であり、人々に影響が出る前に「タルタロス」というダンジョンに潜り、真相を突き止める
といった感じです。
 本作は良く言えばストーリーがシンプル。悪く言えば内容が薄いです。
 また、シリーズ屈指の鬱展開で、はっきり言って他作品よりも明るい雰囲気は少ないです。
結構急ピッチでストーリーが進んでいくんですが、キャラや物語に対してちゃんと描写してくれないので本来感動するシーンや感情的になるシーンを見ても「あ~何か大変そうだな~」という感想しか出てこなかったです。多分キャラに対しては一番感情移入はできなかったです。
 あと、本作は4や5と違い、誰かを助けるためにダンジョンに潜るではなく、真相を突き止めるためにダンジョンに潜るなので、助ける期限というのが存在しないです。ここも緊張感が薄れるポイントですが、ただ、ダンジョンに潜っていたいという方にはぴったりの内容です。
 でも、ちゃんとペルソナらしいストーリーなので、オススメかもです。

この世界のペルソナ

 う~ん……覚醒シーンの魅力がまるで皆無です。というのもこの世界のペルソナは他作品と違い、「適正があるかないか」で決まります。
適正があって召喚器を使えばいつでもペルソナを使えます。
 分かりやすく他作品で例えると「ドラゴンボールの悟空がスーパーサイヤ人に覚醒するとき、クリリンが殺された怒りではなく、何か力んだらできた」といった感じに近いです。
どうでしょう?感動するシーンもなければ、「おお~!」と歓喜が起こるシーンでも無いです。
 まぁ擁護するとペルソナ3はナンバリングとしては一番古い作品なので仕方ないのかと……そう考えると4から色々一新したんだろうな~と思ってしまいますね。つまりペルソナ3が世に出たからペルソナ4が生まれた!ペルソナ3感謝!

キャラの魅力

伊織順平

 絵は最新作だけあって5に劣らないクオリティですが、それ以外は微妙です……
ペルソナの魅力の1つのコミュ上げがまぁ酷かったです……他作品では主人公がそのキャラに寄り添って解決していくって感じだったのですが、3では何か勝手に解決します。なぜか主人公のお陰ってことになってますが、その描写が少なすぎて「え?主人公何かした?ってか主人公居なくても勝手に解決してたろお前」というストーリーが多かったです……
 しかも、この作品仲間全員のコミュが用意されておらず、女性陣しか存在しません……おお……マジかよ……

 相棒ポジはまぁ5よりは何倍もマシですが、主人公に嫉妬したり、わめき散らしたりと前半はちょっとウザかったです。
 でも後半はカッコいいと思うシーンがあったの、まぁ及第点って感じです。
 ちなみに作者の推しは「アイギス」です。

まとめ

 クリア時間は40~50時間くらいです。
まぁ全体的に達成感が薄いゲームですが、ここで勘違いしないでほしくて、ペルソナの中では薄いという意味であり、全体的に見ると完成度は高いです。まぁ元々2006年のゲームですしね。作者のプレイした順番が間違ってただけです。

6.総評

 それでは各ペルソナの総評をしていきたいと思います。評価する点は「ストーリー」「SE」「キャラ」「グラフィック」「ボリューム」です。全部で5段階です。

ペルソナ3リロード

・ストーリー    :☆☆
・SE          :☆☆☆
・キャラ      :☆☆☆
・グラフィック:☆☆☆☆
・ボリューム :☆☆☆☆

ペルソナ4ザ・ゴールデン

・ストーリー    :☆☆☆☆☆
・SE          :☆☆☆☆☆
・キャラ      :☆☆☆☆
・グラフィック:☆☆
・ボリューム :☆☆☆

ペルソナ5ザ・ロイヤル

・ストーリー    :☆☆☆
・SE          :☆☆☆☆☆
・キャラ      :☆☆☆☆☆
・グラフィック:☆☆☆☆☆
・ボリューム :☆☆☆☆☆

本当のまとめ

 ここまで見ていただきありがとうございます。さて、ここで皆さんに聞きたいのですが、日本のコマンド式RPGで「うわ!このゲーム面白!」と思ったゲームってあります?大体の人がドラクエやFF(昔の)と答えるのではないでしょうか?実は自分もそうでした。

 ですが、ペルソナをやってから圧倒的にコマンド式RPGはペルソナしかありえない!という気持ちになりました。今までこのゲームをやってこなかった自分を恥じたレベルです。
もしペルソナをやっていない人は是非ともやってみてください。
 ちなみにこれと似たゲームに「女神転生」というゲームがありますが、ペルソナから仲間とストーリーを取り除いたようなゲームなのでオススメはしません。
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?