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恋愛感情を自覚した話②

こんにちは、こんばんは。
累です。

前回の「恋愛感情を自覚した話①」の続きになります。

前回は自身のセクシュアリティをリスロマンティックだと仮定したところで終わったが、実の所自分のセクシュアリティなんてどうでもよかった。
世の中には、同じようなセクシュアリティで悩む人がいる。そしてそれに名前がつけられる。
それが知れただけでも充分だった。
私の気持ちは軽くなった。

とりあえず、この1年近くはクワ、リスロマンティックを自認していた。

しかし最近になって、これは所謂恋というやつなのでは?と思う出来事があった。

付き合いが9年目になる同性の友人が、久しぶり(3ヶ月ぶりくらい)に遊びに誘ってくれた。
私は彼女からのLINEを非常に喜び、すぐに返事した。
そして流れるように「じゃあ美容院とネイルはいつ入れようか?」という思考に至り、スケジュールを確認した。
そういえば私は、これまでも彼女と会う前にほぼ必ずと言っていいほど美容院・ネイルサロンに行っている。

そりゃあ、誰と会う時も身なりには気を遣ってる方だ。
だが彼女と会う時は格別、完璧で居たいと思ってしまう。
まあ彼女もオシャレだから、隣に立つに見合うよう気にしてるだけだと思っていた。これまでは。
しかし違和感はこれだけに留まらず。
どうやら無意識にマウントとってねえか?ということに気づいた…。実に情けない。
友人相手にもマウントをとってしまうという話は聞くが、私は普段そんなことはしない…。

気づき始めると早いもので、他の友人との違いがどんどんと浮き彫りになった。
以下列挙する。

・彼女が自分以外の友人と遊んでるのを知りたくない、嫌
・彼女にパートナーできるの嫌
・金欠にも関わらず予算ガン無視でそれなりに高価な誕生日プレゼントを彼女に贈る
・彼女か泊まりに来た時まともに寝られなかった
・彼女に似合うと言われたものはほぼ買ってしまう
・会う時緊張する

そろそろ恥の感情を無視できなくなってきたためこの辺りで切り上げるが、違和感はこの3倍は列挙できる。
思い返せばここ数年、3ヶ月に1度くらいのペースで「この女のことが好きなのでは?」という自問自答を繰り返しては、全てを忘れるという手法で感情にフタをし続けてきた。
幸か不幸か、短期間であれば完全に感情を無視し、かつそれ自体を忘れてしまえるという能力者のため、気づくのが実に遅れてしまった。

この1年近く、自分が恋愛を出来ない理由付けのためにサピオロマンティックのリスロマンティックだということにしていたが、単に感情に疎く、かつレズ寄りだっただけ。
社会規範的にそのあたりを無意識に抑え込んできただけだろう。
(このあたりは全て、類型で説明がつく。気が向けば記事にするかも)

自覚してしまったが最後、ここ2,3週間ずっと仕事に身が入らず、彼女の一挙手一投足に一喜一憂する日々を過ごしている。
実にバカバカしく情けない話だが、この状態さえも悪くないと思える。ようになったのは成長だろうか。
ここまで気づくのに数年を無駄にしてしまったし、数人を傷つけたが、少なくとも無自覚バウムクーヘンエンドは避けられたと思いたい。


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