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noteメンバーシップの事前準備を続けています

noteメンバーシップの事前準備を続けています
りら便りonline 2022年第4号(通巻4号)

 「りら カウンセリング&コンサルテーション」での取り組みを始めるにあたって、やりたいこと、実現に向けての準備、取り組みの様子などを、ご報告していきます。

 なお、紙媒体で発行している「りら便り」との違いを明らかにするために、今回からタイトルを「りら便りonline」としています。

1.noteメンバーシップの準備状況

 過去記事でもお伝えしましたが、noteのメンバーシップ機能を使ったコミュニティづくりを計画しています。いま、構想をより具体的なものへと深めていくため、友人(主に精神保健医療福祉の専門職)たちとディスカッションを重ねています。

 また、運営サイドによる事前審査にエントリーするための準備を進めています。

 夏から秋にかけて、順次コミュニティ(プラン)を立ち上げていく予定です。どうぞご期待ください。

 以下、noteメンバーシップ立ち上げの意図を友人たちに伝える“呼びかけ”(企画書に記したもの)を、お示しします。やや硬い文章ですが、私の“想い”を凝縮しています。ご一読いただければ幸いです。

2.noteメンバーシップ(「トラウマを学ぶ」プラン)企画の意図

 今日の生活環境において、トラウマの影響は無視できない。事故や災害の被害者は後を絶たず、子どもの虐待や職場でのハラスメントについて報じられない日は稀である。数人に一人の子どもは貧困状態にあるとされるなど、反復的継続的なトラウマ体験を生む状況は、むしろ悪化しているともいえる。
 一方で、社会における、または医療福祉領域における、トラウマについての理解は、充分とは言えない。当事者は、自身の苦悩や症状がトラウマ体験によるものだと知ることもできず、孤立しがちであると思われる。医療福祉の現場でも、支援者たちがトラウマを理解する視点を持たず、適切なケアを提供することが困難である。
 保健福祉領域における、または社会全体における、トラウマについての理解は、全ての関係者・当事者が協働することによって深まると確信している。そのための場作りが求められている。

3.noteメンバーシップ(「精神障がい当事者の就労支援」プラン)企画の意図

 精神障害当事者の就労をめぐる社会情勢は、法定雇用率の度重なる引き上げなどを経て、活況を呈しているといってよい。就労を目指す当事者と、障害者雇用に真摯に取り組む企業が増え続ける一方で、労働条件や職務についてのミスマッチや離職率の高さ、非精神病当事者の雇用のあり方など、よりよい障害者雇用を実現するために超えるべきハードルは多い。
 よりよい障害者雇用を実現するための“キーワード”の一つが「連携」である。当事者を中心に、医療や福祉(就労支援機関)、雇用主(企業)、行政などが連携して取り組む必要があり、そのためには情報が共有され活用されることが大切であろう。
 福祉(就労支援機関)や雇用主(企業)の間では、職業準備性概念が共有されるようになり、「就労パスポート」などの連携促進ツールも活用されつつある。一方で、就労を希望する当事者は、通院先のクリニックに相談できる相手がおらず、巷にあふれる不確かな情報に翻弄され、支援機関に“お任せ”するしかない現状に置かれている、といってよい。
 就労を希望する当事者同士が情報交換できること、当事者が就労を目指す際に必要となる情報にアクセスできること、当事者と支援機関や雇用主との間の相互理解を深めること。そのための手がかりが求められていると言えよう。

 引き続き、「りら カウンセリング&コンサルテーション」が、皆様のお役に立てるよう、準備を進めて参ります。皆様どうぞよろしくお願いいたします。

(おわり)

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