吾妻線の終点、大前駅には、何があるのか
1月上旬のある日、群馬県のJR吾妻線に乗ってきました。
吾妻線は、ローカル線(地方交通線)でありながら、周辺に草津・四万・万座などの温泉やスキー場などが点在し、それらを訪れる乗客を乗せた特急列車が何本も運行されています。終点の一つ手前・万座・鹿沢口駅までは、それなりに賑わいを見せている路線なのです。
ところが、大前駅までの最後のひと駅間は、普通列車が一日5往復しか走っていません。大前駅は、謎の終着駅なのです。
***
例のごとく、早朝の列車を乗り継いで吾妻線に向かいます。吾妻線は、渋川駅が起点なのですが、列車は高崎や新前橋まで直通しています。私が乗る列車は、高崎駅での乗り換え時間が2分しかなく、そそくさと乗り込みます。
休日・午前中の列車には、何だかんだ百数十人の乗客が乗り込んでいます。各駅で少しずつ乗り降りし、長野原草津口駅でごそっと下車し、数十人まで減りました。それでも、終点大前駅まで、二十数名の乗客が残ります。とはいえ、そのほとんどが“乗り鉄”の模様。
写真1・大前駅。
写真2・この先でレールは途切れている。
写真3・待合室に、一言ノートが置かれていた。
写真4・駅に掲出された時刻表。列車が日に5本しかない。
ここ数日の雪で、ホームや駅前には、うっすら積雪が残っています。足元に気を付けて、周辺を歩いてみましょう。
写真5・大前駅。ホームに小さな待合所があるだけの、簡素な駅。
駅前は、絶賛大工事中。駅前の橋も、架け替えられたばかりのようです。対岸には何があるのでしょうか。橋を渡ってみます。
写真6・対岸の様子。集落がある模様。
すると…なるほど。嬬恋村役場がありました。
写真7・嬬恋村役場。本日は休庁と思われる。
写真8・役場前から振り返った風景。右手奥に大前駅がある。
列車の折り返し時刻まで間がないので、すぐ引き返さなければなりません。11時過ぎの列車を逃すと、次は夕方5時半まで足がない。これは痛すぎるので。
***
一日5本しか列車が来ない、吾妻線の終着駅・大前には、嬬恋村役場がありました。でも今日は休日、来庁者はありません。“乗り鉄”ばかりが訪れる駅でした。
(おわり)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?