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サウナと妊活

男性はサウナを避けるべき?

熱による陰嚢への影響があるということは知っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?たとえば、高熱を出すと精子に影響がでるとかっていう話を聞いたことはないですか?

たしかに、熱による精子の影響は研究などでも報告されています。
また、サウナによる影響なども研究がされており、その結果においても精子の濃度や運動性の低下が結果としてだされていました。
それらの結果を踏まえて、SNSなどでも発信されている方をお見掛けしたのですが…わたしはこれに違和感を感じました。

だって、精子の数や運動率が下がるから、サウナや熱い湯につかるのは【辞めたほうがいい】という発信だったから。
正直…なんだかな~って思います。

サウナとリラクゼーション

サウナに入る目的はなんだったのでしょう?【サ活】とか【ととのう】という言葉とともにサウナが流行しているようでしたが、わたしてきにはリラクゼーションの一つなのかなと思いました。【ととのう】ことに関しては一部では自律神経系のバランスを整えることを目的としているという話もあったかと思います。

湯船につかるのもそうです。
銭湯や温泉に行く、自宅の湯船につかる、そういったことの目的はリラックスなのでは?と思うんです。
まあ、確かに…妊娠をしたい方にとって精子の状態は死活問題かもしれません。でもね…でもね…なんですよ。男性からリラックスすることを取ってしまったら、性生活に影響が出てくると思います。そっちも問題じゃないですか⁉

今の世の中、ストレス過多であるのに対し、ストレス対処法が限られてます。運動はストレス対処にとっても素晴らしいと思いますが、その時間すら取れない、ぐったりするほど疲れてるという方にとったら『入るだけ』で済むサウナや湯船は最高のリラックス法だと思います。

それとね…サウナに入っていても、湯船につかっていても、妊娠することはできるんです。サウナや湯船に入らなくなったから妊娠するとも限らないんです。

『サウナ=妊娠しない』とはならない

この研究において注意するところは、精子の所見なんです。妊娠率ではありません。つまり、サウナが精子にどう影響するかの結果は得られたけれど、それがどう妊娠に影響するかまでの研究結果は得られていません。
だからと言って、サウナの国フィンランドを例にあげるのも違います。なぜなら、日本のサウナは【高温低湿】であるのに対し、フィンランドのサウナは【低温多湿】です。だから比較するのは説得力に欠けるかな…とも思います。

とはいえ、もともとの検査結果で思わしくない場合はサウナは控えていただき、湯船も熱すぎるところに長時間入るのは避けたほうがよさそうです。
それと、イメージしてみてほしい。もし、サウナや熱い湯で精子の数が減ったとして…そこに残っている精子は【強い】と思わない?

生命力を信じる

女性の体内は、ぬる湯の温度と同じぐらい。だから、サウナや湯船に入っても【生き残っている】精子は女性の体内でも【生き残れる】可能性があるということ。受精するのも、着床するのも【生き残る】が最大限に大事なこと。つまり、生命力の強さが必要なの。
だったら、少なくなったかもしれない…無理だ…と思う前に、その生き残りの強い生命力を信じてみませんか?

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