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本や漫画の読書日記

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乱読の日々のなか、心をうつ言葉や、学び、そしてこれは私とは相入れないなど様々なものに出逢います。それらをまとめてみました。いずれブラッシュアップして、さらにジャンル分けなどしてい…
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#小説

森見登美彦さんの『シャーロックホームズの凱旋』で京都・ロンドンを浮遊する

森見登美彦さんの新著『シャーロックホームズの凱旋』を読みました。 舞台はヴィクトリア朝京…

りらこ
1か月前
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桃野雑派さんの『蝋燭は燃えているか』で京都の街を疾走

わたしたちは、1人ひとりが感情をもっていることがわかっているのに、SNSという舞台に上ると途…

りらこ
1か月前
43

近藤史恵さんの『歌舞伎座の怪紳士』で歌舞伎を楽しみつつの読書体験

近藤史恵さんの『歌舞伎座の怪紳士』 タイトルだけですと、あのジャーン!ジャジャジャ~♪な…

りらこ
2か月前
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『鴨川ホルモー』から万城目ワールドにはまってしまった話

森見登美彦さん、万城目学さんといえば、京大卒の作家さん。 森見さんの小説は好きで読んでい…

りらこ
2か月前
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朝井リョウさんの2冊『正欲』『何者』

なんとなく思い立って朝井リョウさんの小説を立て続けに2冊読みました。 文庫化、映画化され…

りらこ
2か月前
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【読書感想文】滅ぶことがわかっているならば、私ならどうするか

凪良ゆうさんの『滅びの前のシャングリラ』 シャングリラとは理想郷という意味らしい。 東洋…

りらこ
11か月前
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一穂ミチ『うたかたモザイク』たくさんの世界観がどこか寂しくもある

一穂ミチ氏の『うたかたモザイク』を読んだ。 短編集。どこかに連載されていたものと書き下ろしたものが入っているらしい。 またまた初読み作家さんなのだ。一穂ミチ氏。 そんな場合、全く何の前情報も得ずに内容と向き合う。 なぜかパラレルワールドという言葉は使いたくない想いにとらわれる。 現実感もありながらどこか観念的。 描きたい世界があって、それを断片的に切り取って表現しているのかな。 そう、シチュエーションを書きたい作者の実験を隣で見ているような感覚。 作者は彼ら登場人物の背

【本の感想】車谷長吉『忌中』は劣等感を昇華しきれない作家の私小説と、反対に疾走す…

車谷長吉さんの小説がとても良いよ、と勧められたので拝読。 読んだのは、『忌中』 一気に一…

りらこ
1年前
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