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【詩】ハルの日、積もりて。【絵から小説】

ねえ
覚えてる?

あの日ふたりで
積み上げた桜の花びら

すくってもすくっても
零れ落ちる花びらに
君と笑いあったあの日


あの日から、始まったんだ。


特別な言葉なんていらなかった
ただくだらない話を続けていたかった


あの時話してくれた
君の夢、まだ覚えてるよ




君は今どこにいるのかな
ひとりぼっちで泣いていないかな

私が隣にいなくても
どうかあの頃のままで


昨日とは違う世界で
だけど変わらない想いを
すくってはまた積み上げていく

もう一度
手を伸ばすことができたのなら

舞い降る花びらを
胸いっぱいに抱えて
君との思い出を重ねていこう






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