モスキート音は銀行預金と同じ
モスキート音聞こえるマウントを取りたい。
モスキート音は不快な高音だが、20代前半までくらいしか聞こえない音だ。加齢によって可聴域の変化で聞こえなくなる。繁華街の店舗入口などで、若者のたむろを防止する目的でモスキート音を流している。
今度40歳になるんですが、僕聞こえるんです。モスキート音。ドンキの前とかのポポポポポみたいな音。で、ちょっといい気分なんですけど、マウントを取りに行く前に冷静になるぞ。
仮説: モスキート音って実は、高齢でも聞こえるのでは?
自分が特別な人間だと信じたいときは冷静になれ。本当に特別な耳の持ち主なんてことがあるか?
大体、ドンキは「若者の」たむろを防止したいんじゃなくて、全年齢のたむろを防止したいんだから、モスキート音にこだわる必要はないのよ。エントランスに5分間荷重があれば、銀の槍が床から飛び出すトラップでも良い。
じゃあなんでモスキート音をドンキは使うのかというと、だ。
モスキート音のいいところは ”若年層にしか聞こえない” と思われているので ”聞こえた” 高齢層は「あなたの耳は若いんですよ」って言われたのに等しいので苦情を言わないのです。つまり全高齢者にとって モスキート音は聞こえたほうがうれしい。
要するに「モスキート音が実際に若年層にしか聞こえない」かは重要じゃなくて、そう信じさせている背景があればいいので、モスキート音は全年齢に聞こえていてもいい。
銀行の預金と一緒。銀行の手元にあるカネは、全預金者の預金額の総合計より少ないんだから、みんなが一斉にカネをおろそうとしたらヤバい。みんなが一斉にモスキート音聞こえるって言い出したら、取り付け騒ぎになる。
共同幻想が金融とモスキートを支えている。
だから、もし、あなたに、モスキート音が聞こえてもそのことは黙っていてください。どうせあなた以外も聞こえている。
悪霊が見えても見えていないふりをしろ、という。
真の恐怖は、見えていることを悪霊に悟られてからなのだから・・・
以下うんちく
モスキート音の仕組みは、耳は加齢とともに高音が聞こえにくくなる。振動を感じる毛のようなものが耳の中にあり、高音は細い毛、低音は太い毛が感知する。この毛は折れるともとに戻らないのだが、細い毛のほうが折れやすいので高音域から聞こえにくくなるんです。確か。
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