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3行日記 毎朝のこと。

目が覚める。さて何時かなと携帯を手探りで探す。今日は5時20分。
最近は早く寝ればその分早く目が覚めることも増えてまだ4時かよってことも増えたので今日はしっかり寝れた方。
左腕には娘の頭の重みを感じる。
右手にはいつも重みを感じる息子が…今日は少し離れたところで1人で寝てる。
身動きの取れなかった身体はちょっと硬くなっている。

左手をそっと抜いて、リビングに抜け出そうとしたら娘が起きた。
「ママはもう起きるよ。お弁当作るから」

無言で動くのも申し訳なく、半分寝てる娘に声をかけ、反応が無いためリビングに行こうとすると

「いくぅ。ママぁ。。」

じゃあ一緒に行こうと手を差し伸べると、手を取り私の前を歩いてリビングに行き、何事も無かったようにソファでまだ夢の続きを見始める。

寝るならベットで寝てればいいのに。


目を覚ますために、夫の電子タバコをトイレでくゆらせる。空っぽの胃にタバコは気持ち悪くなる。気持ち悪くなる事がわかっているのに何でタバコを吸ってしまうんだろう。もうやめたいのになと思うのは何度目だろう。


昨日の残りのラタトゥユを冷蔵庫から出し、冷凍庫からブロッコリーと枝豆をお皿に乗せてレンジに入れる。ミニトマトを洗って。
適当に詰めるだけでそれなりに色鮮やかな美味しそうなお弁当ができる。

冷凍ブロッコリーの便利さにいつも感謝したい気持ちになる。この彩りがあるか無いかでお弁当の見た目が全然違う。
ミニトマトも秀逸だけど、こいつは冷凍出来ないので定期的に買い出しに行き補充しなければいけない事がウィークポイント。

今日は活躍しなかったが、隙間を埋めるのに役にたつスイートポテトもまた秀逸。隙間を大きく埋めてくれる上に子どもたちを喜ばせてくれるヒーローだ。今日は昨日のおかずが活躍してくれるので冷凍庫で身体を休めて置いておくれ。


4つ並んだお弁当箱を見ると家族を感じる。
みんなバラバラな容器で、一体感が無いのに、中に入っている具はだいたい同じ。

息子は小さな恐竜のお弁当箱。あっという間に埋まるので何で楽ちん。単純で可愛い息子のよう。

娘はピンクの可愛いすみっコぐらしのお弁当、息子のお弁当箱よりひとまわりも大きいように見えるのに、実際は息子と同じくらいの具材でお弁当箱が埋まる。見た目だけ大きくなったけどまだまだ中身は褒めてもらいたい息子と大差ない娘のよう。

私のお弁当箱は軽さ重視のネイビーのタッパー。本当はもっと食べたいのに、コンパクトですぐに埋まる正方形のタッパーを愛用しているのは周りからの視線を気にする私らしい。

夫のお弁当はIKEAのガラス容器。大きさもあり、洗うのが簡単。でもデカいから埋めるのが大変。ご飯多めに入れておかずも適当に入れる。彩り重視のブロッコリーもオットに使うのは勿体無いので、子供達のお弁当に入らなかった枝豆をずさんに入れる。私の夫への気持ちが表れている。今は君のために時間を割けない。



お弁当を作り終わっても娘はまだ寝てる。
金魚に餌をあげる。時々餌をもらい損ねる君は去年の夏祭の金魚すくいですくわれた金魚。
では無く、すくれた金魚がすぐに死んでしまったので、悲しむ娘のために代打で買われた2匹のうちの生き残った1匹。
いいとは言えない環境で逞しく生きている。

1匹で小さな水槽の中を懸命に泳いで、どこにもいけない、誰とも交わらない君を見ていると生きるとは何だろうと時々考えてしまう。
生きるとは何だろうと考えるのは人間だけなのだろう。暇なのだ。


さて、化粧でもして、娘息子、大きな息子を起こして朝を迎えなければ。

毎朝ここから朝の戦いが始まる。

こんな私の日常。


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