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保険適用胸オペ@梨大 記録2日目(手術当日)

5:30
明るくて起きてしまった。病室にカーテンがないのが原因なんだよな……。緊張してたにしては意外と眠れたか。
喉の痛みが酷くなってて唾を飲むたびに不快感がある。乾燥にしては酷いから風邪かも。痰っぽいのとちょくちょく鼻水も出るし。ちなみに花粉症ではないです

6:30
二度寝でこの時間。
看護師さんが来て体温と血圧と血中酸素濃度を調べられる。36.5℃、微熱でもなくて安心だがこの喉の痛みは何……?咽喉腫れてて管入るのかなぁ。
手術着を渡された。9時過ぎに点滴を入れにくるのでそれまでに着替えておくようにとのこと。

食事は24時で締め切っているのでなし。おなかすいた。胃が「カラッポやでオマエ」としきりに不満を訴えてくる。
水・お茶・スポーツドリンクのみ8時まで。

8:10
点滴入れますね〜って言って看護師さんが来た。9時じゃなかったんですか、?と焦りながらその場で着替える。

その間に回診に来て複数の医者たちと対面。主治医の百澤先生もいて安心した。すぐ去っていったけど。

点滴はスムーズに腕に入った。針が怖いと言ったら上から包帯を巻いてくれた。
すぐ冷たいのが入ってきて、痺れとかはないけど動かしにくい感じ。俺が点滴慣れしてないだけで本当はもっと動かしてもいいのかもしれないけどこわごわ。パソコンでキーボード打つのとかは難しそう。

いまいち体勢が定まらない。もう水も飲めないし、寝ると術後眠れなくなりそうだし、どうしようかな……

ということでゲームをしているのだが、指を掌側に動かすとうっとなる。スティック操作がうまくできなくてしんどい。スマホも右手だけで使っている。
ちなみに、持ち込む電子機器はスマホ、DVDプレイヤー、ノートパソコンのみと書かれていたが、ゲーム機触ってても全然怒られてないです。テレビカード買うのもったいなくて。

お腹がずっと鳴りっぱなしで、でかい音すぎて周りに聞こえてないか不安になる。あーこれもう絶対胃カラッポだわー大丈夫だわーー

10:50
看護師さんが来て体温と血圧を測られる。
入室時間が11:25に決定(もともとは11時予定だったがみんな伸びてこんなもんになるのだとか?)

このタイミングでトイレに行ってT字帯に履き替えておく。ズボンも脱いだ。ふわふわして落ち着かない。サイズがデカすぎる。
サイズと言えば、リブバンドSサイズの胸囲が70cm〜だったけどジャックのアンダーバストそれ以下だった。ちゃんと締められるかな。

全身麻酔に抗った方が話のネタにもなるか、なんて思いつつ出来るだけ頑張ってみようかなとぼんやり考えていた。

11:20
呼ばれる。アクセサリーや湿布などつけていないか最終チェック。
手術室まで点滴ゴロゴロして歩く。

耳まで隠れる帽子(でかくて目まで隠れた)をかぶって、入室。毎度恒例、フルネームと生年月日を言わされたあと、リストバンドのバーコードを読み取ってもう一度本人確認。

医師や看護師の人たちを見渡したら、ほとんどは事前に挨拶に来た見覚えのある人達だったけど百澤先生いなくてあれ??となった、俺が見落としてただけか?

手術台に寝かされる。あのドラマでよく見る銀色の何かや数字が書いてある機械が見えておお〜となってしまった。銀色のやつはライトなのかな、集合体恐怖症の人はきつそうな、円が集まっていた。

すぐに指先に機械を装着、手術室内にピッピッという音が響く。何を隠そう心拍に合わせて鳴っているのである。85を超えていて、ああ自分緊張しているんだなとなった。そんなつもりないんだけどな、なんて看護師さんに言ったら、皆さんそんなものですよ〜と返された。

他にも色々と雑談をした。昨日は眠れましたか→夜行バスで疲れてたので意外と眠れました→どこから来たのとか。山梨来て富士山初めて見ましたとか。病室から見えて嬉しかったとか。看護師さんが、そうですよね、私達いつでも見えるから、なんて笑っていて、ですよねーとにこにこしながら会話をした。

マスクの上から酸素マスク装着。正確にどのタイミングだったかは覚えていない。深呼吸の指示。

痛いところないですかと訊かれて、点滴の部分と答えると、染みる薬入れてますからねと。看護師さんが腕をさすってくれて楽になってくる。

ぼーっとする薬入れますねーと言われるが特に変化があったようには思えない。大丈夫ですか?と何度も確認され元気に答えていたら、麻酔科医二人が「もういいよね」なんて会話を交わし合って、眠くなる薬を入れることを告げられる。

事前の決意通り抵抗してみる。目を開けたまま、麻酔科医とじっと目を合わせていたら深呼吸してくださいねと言われる。段々視界がぼやけてくるような気がした。

そこからの記憶はない。


14:20(くらい?)
目が覚める。目がぱっと開いたのだが声が出なくて、息もくるしい。
暫くしたら声が出た。とてもかすれている。出しにくい。やっとのこと返事をした。
夢みてました、と言った気がする。どんな夢でしたか?と訊かれたが、雲を掴むようだった。楽しい夢だったような。覚えてないですと答える。普通に寝て起きた時みたいだなぁとぼんやり、思った。声は出なかったけど。痛みも違和感もなかったし。

退院して元気だったら恋人といちご狩りに行きたいという話をした。看護師さんに、山梨でですか?山梨です→いいですね〜今旬ですもんね→モチベにします、なんてやり取りをした。
あと、麻酔科医の人に「全身麻酔したら肩こりとか治るって聞いたんですけど本当ですか、眉唾ですかね」と訊いたら、そんな話は聞いたことないらしい。眉唾物だった。

尿道カテーテルは下半身を動かすと存在を感じるような、痛みはそんなにない。尿が出てる感覚があるような気がする……例えるなら経血が出た時のどろっとした不快感がある感じ?全然違ったら申し訳ない。

麻酔科医の人が来て吐き気や気分不良がないか確認していった。手術後のこと覚えていますか?と訊かれ、雑談してましたよねと答える。
どのくらい(麻酔)耐えましたかと訊いたら分単位と言っていたが、自分でそんなに起きていた自覚がないので、もしかしたら「ぼーっとする薬」の段階からの計算なのかもしれない。

30分ごとくらいに看護師さんがきて血圧と体温を測られる。体温は37.4℃で暑い。
痰が出るのでナースコールしたら酸素マスクごとマスクを外してもらえた。
完全な睡眠とまではいかないが目を閉じてうとうとして過ごす。

16:10
血圧と体温を測られる。変わりなし。切実に水が飲みたい。
ドレーンいじられたけど血が見えて(当たり前)ウッとなった。見なきゃよかった。

回診がきてバンドを外され、胸の状態を確認された。寝転がったままなのでどうなってるかは見えなかった(元々ある方ではなかったので劇的な変化などもなくわからない)が、緩められた瞬間解放感がすごくて、この痛みは8割リブバンド由来なのでは、と思った。

ずっとマッサージされている右脚が痛くなってきた。右脚だけ。つった時みたいなかんじ。

同じ病室に似たような名前の人が二人(僕含めて三人)いて何度か間違って返事した。あと向かいの人やっぱり胸オペだと、聞こえてくる看護師さんの声から確信した。

16:40
血圧と熱を測られる。血中酸素濃度も。
右脚が痛いと言ったらマッサージ機一旦とってもらえて楽になった!
37.5℃でほぼ変化なし。血圧も平常。お腹が鳴っている。空腹を感じる。

喋られはするし痛みもなく体は楽なのだが、どうにも痰が溜まる。喋ると咳が出そうになり咳すると尿カテに響いてきもちわるいので元気ない人みたいな喋り方になる。

そういえば、自分のスマホにスマホリングがついてて良かったなと思った。寝っ転がったままいじることになるので、顔とか胸に落としたら大惨事だし。
地味に工夫している点としてはiPhone純正キーボードの片手で使えるモードみたいなのにしてます。地球のマーク長押しでずらせるやつ。

これです 手がでかい人は要らないのかもしれない

しっかしやることがない。あんまり寝ると消灯後に困りそうなので夜まで時間を潰しておきたいが。
スマホをあまり長時間使い続けていると、腕が疲れるのと脇に響いて少し痛みがある。
ティッシュ箱をお腹の上に置いて休憩しながら使ってる。

18:10
抗生剤の点滴を入れに看護師さんがやってきた。意外と元気です!と話しかけると、これから辛くなる人多いよと言われる。何せ体勢が変えられないから眠れない、腰とか背中とか痛くなるとのこと。眠れる人少ないらしい……今のところは眠いけど腰は既に痛い。

いつも横向きで寝てるのでしんどいかもです、って言ったら、背中に枕入れて少し角度付けるくらいなら出来るらしいので、あとで頼んでみなよ、と。

あと、空腹と喉の渇きについてボヤく。9時まに先生の回診とはいえ看護師が食事を持ってくるから、着替えとかで来るの遅くなったりで待ちぼうけくらうと言われてうえぇって顔になった。でも水は飲めますよね?→初回は看護師が咽せないから確認したいから朝来た人に水だけ先に飲みたいって言っとくといいかもとのこと。

有益なアドバイスくれて嬉しかった!親切だなー。

19:00
だんだん痛くなってきた気がする。でも圧迫の所為なのかよくわからない。痛みが増えた気がするのは勘違いじゃないと思う。脇あたりだからもしかしたらドレーンのところか?

圧迫しんどい。何って息が出来ないんだよな。胸を膨らませるだけの余裕がないから満足に吸えない。
この状態でご飯食べるの鬼畜じゃないか?と思うんだけど、半分以上食べないと点滴抜かれないから、頑張らないとな。

20:30
うとうとして過ごしていた。
夜勤の看護師さんと交代、そんなに大きな声ではないもののフルネームを呼ばれてやめてくれと思った。

腰が痛いと伝えたらタオルみたいなのを持ってきて敷いてくれた。あとカーテン閉めてくれた(閉められるんかい!と思った、気付かなかった)。

今日はそんな感じです。朝まで頑張ります。

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