保険適用胸オペ@梨大 記録3日目(術後1日目)

かなり地獄が続いていたので暗い記事です。暗い感情の奔流に触れたくない方は昼くらいまで飛ばすことをお勧めします。

深夜

眠れない。
痛い。

たまらずナースコール。腰が痛いと伝える。腰にタオルを入れたり枕を入れて角度を変えたりと色々試してみるものの、まずその為の動作で激痛が走るし、腰が浮くのであまり効果はない。

「この点滴(たぶん止血剤)が残り半分くらいだから終わったら」ということで痛み止めの点滴を入れてくれたが、それが終わるまでの30分がだいぶ地獄だった。

そして胸部の痛みは大部分がリプバンドの締め付けによるものだとわかっている。痛み止めを使っても、そちらの痛みは和らぐか甚だ疑問に感じた。一旦バンドを憎み出すと息苦しさも一層感じて、全身に痛みが広がった。

TwitterやLINEて弱音を吐くが、誰もが他人事に決まっていて涙が出た。やって来た看護師さんに苦しいと伝える。
「ごめんね、緩められないんだ」「今日が一番大事だから」そりゃそうだ。涙をこぼす自分の胸をバンド越しに優しく撫でた後、看護師さんは去って行った。

たぶん自分は反り腰なのだと思う。腰が痛いのは、布団と腰の間に隙間がある所為だ。だが手を入れるにも痛みで厳しい。
悩んだ末にスマホを入れることにした。大きさは物足りないが、厚みはちょうど良かった。

眠れた。

こんな原始的な方法で?おそらく痛み止めも効いてきていたのだろう。2時間ほど後に目を覚ましたが、残り7時間は残っている。

吐き気がしてナースコール。ベッドの角度を少し上げてくれて楽になった。「お腹張ってる?」と訊かれ頷く、尿がうまく流れていなかったらしくカテーテルを持ってチョロチョロと流してくれる。恥ずかしい。

1時間〜1時間半ごとに目を覚ましながらようやく朝になった。

この流れていない現象がずっと続いているのか知らないが、トイレに行きたくてたまらなかった。
これ本当に流れてるんですか?と何度も確認するも、流れてるよ、と。しかし膀胱は我慢し切った時の様相を呈している。カテーテルの先がどこに繋がっているのかは知らないが、なんとなく自分の尿の臭いが部屋に充満している気がして気分が悪い。

7:00
トイレに行きたすぎてナースコールするも、カテーテルに異常はないとのこと。先生が来たら行けるからねと言われる。先生いつ来るんですか?と訊いたらなんと「わからない、先生次第」だと。そこでハッとなった、今日土曜日……!まさか昼になったりしないよな?絶望で目の前が暗くなった気がした。

8:30
先生が来て動いていいとの許可をもらった!!!
早く来てくれてありがとう!!!

押されたところがすごく痛くて呻いてたら、「大胸筋がそんなにあるわけじゃないからドレーンが干渉して痛いのかも」みたいなことを言われた。はい……貧弱な体です……。

9:30
とにかくトイレに行きたくて尿道カテーテルを抜いてもらう。抜かれる時一瞬痛くて声出た。それまではいくら脚を動かしても引き攣れるような感触はあれど痛みはなかった。

ふらふらして看護師さんに支えてもらいながらトイレに行く。カテーテルが入っていたとは思えないほどの普通の量が出た。やっぱり全部取りきれてなかったんじゃん。
で、最後に空気が何度も出た。汚い話ですまないがおならが尿道から出てるみたいな感じ。少し痛かった。

朝ご飯が届くんだが、胃を締め付けられてるし全く食べられる気がしない。
とりあえずポカリを開けてもらって二口くらい飲む。
と、吐き気が来た。今度こそおさまらずに袋に向かって吐いた。ほとんど何も出なかった。黄緑色の液体だけ。

水が飲めないということは薬も飲めない。内服で痛み止めが出されているが到底無理だ。胸はズキズキ痛むが無理なものは無理。
結局何も食べずに寝込む。

12:00
何度かトイレに起きたが、今度はふらつかず一人で用を足すことが出来た。
途中、看護師さんが来て、止血剤が吐き気の原因なのではないか、今それが終わったから少し落ち着くと思う、あと麺だから食べられるかもと告げてきた。

薬についても言及。朝の薬は全く手をつけてないことを伝える。じゃあ朝の分今飲んじゃおうかと。

ねむいです、と言うと、飲める時に飲んでねと返され看護師さんは去って行った。

13:00
ほぼ食事が下げられる時間に目が覚め慌てて箸を取る。

フルーツがあって嬉しい

スプーンでうどんの汁をすくって何口か飲んでみる。お出汁がきいていて美味しい。吐き気はない。麺を食べる。伸び切っているが今はそれくらいの柔らかさがちょうど良い。

オレンジと、麺をしばらく食べたところで胸の苦しさが限界になって食事をやめた。

15:30
ナースコールの音で目が覚める。間違って押してしまったらしい。
こういう時に限って飛んできた看護師さんの前で咳が止まらずめちゃくちゃ心配されたが、なんとか間違いであることを伝える。

そして来てくれたのを良いことに三つほど要求をしてしまった。着替えと、暑いので保冷剤が欲しいことと、洗髪出来ないかということ。

だがシャンプー台に座ると上を向くことになるので、まだ痛い。よって今日は諦めることに。

16:30
咳と痰が止まらない。喉に挿管してたからということで誤魔化しているが絶対風邪だと思う。術前から痛かったし。
水もあまり飲めない、ご飯も食べられていない今の状況では治すのも難しい。自分の体を信じるしかない。

看護師さんがやって来て体温を測られる、36.9℃、昨日は37.5あたりをうろうろしていたので回復はしてきているのだろうか。

ご飯食べられそうですか?と訊かれ、バンドがある限りちょっと無理かも……元々少食なので……と答える。バンドは3日位きついまんまだし食べないと点滴外れないし、4割くらいは頑張ろうと言われたが、「やです……点滴したままで良いです……」と駄々をこねたら二人の看護師さんに笑われた。

少し頭痛がしたのでアイスノンにおでこをくっつけながらスマホをいじって過ごす。痰が相変わらず出ているものの段々と体が楽になっていくのを感じる、横向き寝なんかも出来ちゃう(して良いのかは知らない)。

ちょうど無印良品週間だったな、と思いネットストアを見ながらインナーのページに辿り着いてひとり笑顔になってしまった。そういえば今夏からはナベシャツ着なくて良いんだ!
今日の午前くらいまでが一番辛くて苦しくてやらなきゃ良かったなんて思いが脳裏に漂っていたけど、これからのことを考えると胸が弾んだので、やって良かったなと思った!!もう弾む胸ないけど!

18:00
夕食の配膳。

おでん好きなので嬉しい


お腹は空いているが、いざ体を起こして食事を前にするとバンドの締め付けがきつく食べられるかわかんねぇな……の気持ちになる。
持ってきた看護師さん(美人)(みんな美人だけど)に「頑張って」と言われてなんとかやる気を出していく。

手をつけられそうなおでんから。大根、家で作る時より味が染みていて美味しかった(そもそも一人暮らしだと煮物系作らないけど)。二日目以降じゃないとこの味にはならん。うまい。

おでんと一緒にご飯を少量。たまごはきつくて食べられなかった。
右上の何かと思って舐めてみたら黒蜜のかかったヨーグルトだった。スプーンがない。でもおいしい。

野菜は生に近くて消化的にきつそうだったから残してたら様子を見に来た看護師さんに、「栄養とれてないし食物繊維入ってるから」と諭されてもう少し食べることになった。わかめをがんばって食べた。
ついでにスプーンももらった。

50分かけて3割くらい。うーん、点滴解除への道は遠い。

19:00
とか言ってたらやってきた看護師さんに「半分食べたことにして点滴終わりにしちゃおう」と言われた。えっこの皿の状況で!?と思い「無理ですよ〜!」と抵抗するも、水分摂れてるならご飯このくらいでもいけるから!とのことで……。ポカリみたいなものだから!!と。追加で持ち込んでたポカリも飲んでるからミネラル過多なのかもしれん。知らんけど。

30分後くらいに夜のぶんの止血剤の点滴がやってくる。終わったら補液の方の点滴も外されるそうだ。
朝に比べて元気になってきたね〜と言われる。傍目から見てもそうなんだろう。まあ立つだけでふらつくような状況だったし。

止血剤入れられてる途中にしゃっくりが出て、その度に胸に痛みが走って死にかけた。締め付けの所為で息が満足に吸えないし。でも共生出来てきている気がする。慣れって怖い。
水飲んだり耳に指突っ込んだりしていたらじきに止まった。このまま夜通し続いてたらまた眠れないところだった。

特に変わり無いので今日はこれで公開します。
明日のモチベはシャンプーしてもらうこと!!

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