家出娘

気まぐれな雨に濡れた
ブランコに腰かけて
スカートの襞を濡らす
彼女の知る孤独

覚えたての煙草と
不似合いな前髪の
拒んだ愛情が
潜んだこの街で

赤い鉄棒
青い滑り台
すべては他人事

痩せた手の中に
つよがり隠して
涙をこらえても
迎えはまだ来ない